この夏は仕事の都合で、
日本が誇る秘境「秋山郷」に通っておりました。
本当は、現地のひなびた温泉宿にゆっくり泊まりながら、
ゆったり仕事をしていたかったのですが、
残念ながら私は長野県民。
通おうと思えば、通えてしまう距離。

そのため通い始めてみました。
でも、いくら秘境とはいえ、夏は流石に暑い…
さらには山深すぎて、クマが怖い…
だからイワナの楽園なのに、釣りができない…
素晴らしいフィールドなのに、嫌な仕事現場だ、まったくまったく…

2、3日通って、あらかた仕事が片付いたところで、
やっぱり秘境・秋山郷まできて、
「イワナを釣らないわけにはいかんだろう！」
と、夕方に少しだけ竿を出してしまいました。

ボクはこの辺りの年券は持っていますが、
日々あまりに釣りに行けないため、
それを持っていることすら忘れ、日釣り券を買いました（笑）。

道具は、トルザイトリングガイドに交換し、
現代風に改造アレンジした古いテレスコピックロッドに、
お気に入りのカーディナルC3をセット。
そして源流釣行の相棒といえば、
抜群の飛距離と短い助走でバリバリ泳ぐ、
スプリーモが誇る飛び道具の『バイラ45M』と『バイラ45H』。

源流遡行にマストなルアーの条件は、
おそらくは多くの釣り人が立つ位置よりも、
もっともっと後ろの位置から一発で投げ入れられること。
キャストスペースがうまく取れないポシション取りでも、
バシッとキャストが決まる飛行ボディバランスとキャスタビリティ。
小さなポイントでも着水と同時にアクションを開始する水噛みの良さ。
不要なプレッシャーをかけづらい、スモール＆コンパクトデザイン。

それでいて、大きさはサイズダウンしても、
肝心のアクションは釣れ筋5cmミノーと変わらない性能。

そんな理想がどれもしっかり兼ね備わっているのは、
『バイラ45』シリーズ以外に見当たらない。

人間界の排水が入っていない秘境・秋山郷。
普段はリリース派なボクですが、
この奧山に暮らす黄色味の強いイワナは、
連れ帰って是が非でも酒のつまみにしたいところ。

早瀬のシャローは、ビリビリ泳ぎ細かく刻める『バイラ45M』。
大きな石や岩がゴロゴロの深場には、
小さいくせにグイグイ潜る『バイラ45H』。
しっかり使い分けて、がっつりキャッチ！

そんなわけで、食べ頃サイズのイワナを数匹お持ち帰りしました。
ハイボールのお供に、骨酒に、しっかりおいしくいただきました。

（秋山郷の志賀高原漁協は原種のイワナを守るため、
20cm以下の魚はキープ禁止です。
写真のジップロックは横長28cmなので、
泣き尺くらいのものを数匹いただきました）

「あぁ～、マイウー」