リバロス ブレイドウィザード86MH
ロンズ スローシンキング9cm
ケイムラクチボソコッパー
(出商店・オリジナルカラー)
ステラ4000XG
PEライン1.5号&フロロカーボンリーダー23ポンド
プラウ90SL
ネットバンド ホワイト
長野県 犀川(さいがわ)
2021年3月22日
午後2時ごろ
13℃
10℃
アングラー:PELEDONA(ペレドーナ) 長野県松本市在住

彼は、先日の『オーナーズパーティー!』No.426のエントリーで、
「2021年も、夢は無限だ!」
と言っていた。

友人である、その“怒りのAFGHAN”さんの所へ行く予定だったが、
前日から降り続いていた雨が思っていたより弱く、釣りが出来そうだ。
そう思い、なんのちゅうちょもなく“怒りのAFGHAN”さんを放置し、
僕の乗る車は全く別の方向の犀川へ向かっていた(笑)。

予報では風速6mという暴風に雨。
そのなかでも状況が良さそうなポイントを探して車を走らせた。
そして、いざポイントに着いてみると、なんと奇跡の無風!
さらに、雨による適度の濁りと流れ。

早速、水深の浅い場所を『ロンズ7SS』で探っていくと、
すぐさま40cm前後のブラウントラウトとレインボートラウトが、
次々に反応してバイトしてくる高活性な状態。
さらには、50cmクラスのブラウントラウトも2本ばらしてしまった。
これは思っていた以上に状態がいいとすぐさま感じた。

しばらく釣り下ると、急激に落ちる水中のカケアガリに目を奪われる。
ここで『ロンズ9SS』に変え、対岸ギリギリにキャスト。
しっかりと流れに乗せながら、カケアガリの地形のラインに合わせて狙っていく。
そこでラインスラッグを利用した一定のリズムのアクションにのせ、
水面から1m付近の水深を意識して『ロンズ9SS』を漂わせる。

そして、ラインスラッグが伸びきり、
『ロンズ9SS』の姿勢が安定したその瞬間。
まるで手首を竹刀でたたかれたかのような衝撃が伝わった。
すぐさまアワセを入れると、凄まじいヘッドシェイクがロッドを揺さぶった。
それと同時に、
『ロンズ9SS』が口の中にしっかり収まっていることをPEラインを通じて確信。

『リバロス ブレイドウィザード86MH』に最低限のテンションを掛け、
魚を自由に走らせながら、体力を削りながら、落ち着かせる。
徐々に抵抗が弱まり、こちらに頭が向くようになったので、
流れの速い表層に魚が浮き上がらないようコントロールしながら、
一枚下の層をゆっくりと上流へ導く。

ファイト中に強くなった雨の波紋と濁りで、
実体の分からなかった魚がついに姿を表した。
巨大な黒い影…
「でかいなこれ」

自分との距離をある程度とりながら、
まだしばらく泳がせ続けてランディングのタイミングを図る。
そして慎重に寄せてランディング。

『プラウ90SL』に横たわるブラウントラウト。
「これはヤバいな…」

巨大な顔、ヒレ、そして太さ。
まさに大鱒と言える魚体に、しばし視線がくぎ付けになる。
しっかりと固い握手をし、しっかりと目に焼き付けた。

最後のリリースの時は、
僕の手を振りきるように流れの中へ帰っていった。
「冷たいブラウントラウトだなぁ… また勝負しよう」

そして僕は川を上がり、
放置中の“怒りのAFGHAN”さんの所に向かった(笑)。
「2021年も、夢は無限だ!」