リバロス ブレイドウィザード86MH | |
ロンズ スローシンキング9cm Sスラッシュケイムラバニラベリー (出商店・オリジナルカラー) |
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ステラ4000XG | |
PEライン1.5号&フロロカーボンリーダー23ポンド | |
プラウ90SL | |
ネットバンド ホワイト |
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長野県 犀川(さいがわ) | |
2019年6月6日 | |
夕方 | |
晴れ | |
28℃ | |
未計測 |
ここのところの釣果と、仕事の猛威により、
僕の左肘は限界を迎えてしまい、病院へ。
そして「テニス肘」という診断を受ける(別名、肘使いすぎ症候群)。
しばらくは患部の動きをセーブしていかないと、
症状は良くならないとのこと。
まっすぐに腕を伸ばして物を持つことが困難なほどの痛みがあるなか、
何を血迷ったのか…
仕事を終え、僕は川に向かう(笑)。
到着するとすぐさま準備をし、
18時を過ぎたころに、通いなれたランにエントリーする。
対岸にテトラ帯が形成されたランで、
普段はなかなかその対岸ギリギリにアプローチすることが難しい。
でも今日はいつもより大幅に減水模様でウェーディングしやすいため、
しっかりとテトラ際を流すことができる。
だからといって、狙っている魚は容易く出る相手ではないが、
それでも期待をして『ロンズ スローシンキング9cm』の、
出商店さんのオリカラを結びアプローチ。
表層で細かい演出のリアクションを入れ、
流れにより『ロンズ』が手前に寄せられてしまうダウンクロスの位置で、
一気にラインテンションを抜き、ドラグフリーで流す。
すると、わずかにPEラインに変化が出る。
この位置で根掛かりなどはあり得ないため、
すぐさまベールを戻し、あわせを入れると、
尋常ではないドラグ音と共に、僕の肘に痛みが走った。
「この激痛、ヤバい…(笑)」
すぐさま脇にリアグリップを挟み、肘への負担を軽減してから対応するも、
スプールからPEラインが出されていく一方だ。
そもそも分かってはいた。
この状態ではまともなやり取りなど、できないことは…
それでもチャレンジをしたのには理由がある。
実は前回の釣行時に、ランの場所は違うけれど、
大鱒に不意を突かれフックアウトという悔しい思いをしたからであった…
激しい走りに翻弄されるも、少しずつ距離を詰めていき後数メートル。
大鱒たちの天敵『プラウ90SL』を準備し、すきを待つ。
粘る大鱒…
激痛の肘…
まさに死闘だった。
僕は夕空を見上げて立ち尽くした。
とてつもない体高…
完璧なヒレ…
素晴らしいコンディションの大鱒。
もう何も言うことはないですね。
自ら力強く泳ぎ出すまでしばらく寄り添い、
流れの中へ消えていく大鱒を見送り、そして僕も川からあがった。
この後。
僕の左腕は、500mlのペットボトルすら持てなかったのは、
言うまでもありません(笑)。