リバロス ブレイドウィザード86MH
ロンズ フローティング9cm
Sオレンジスラッシュ
ステラ4000XG
PEライン1.2号&ナイロンリーダー23.5ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド セージグリーン
コットンツイル・ロゴキャップ チャコールグレー
富山県 庄川(しょうがわ)
2017年5月12日
午前9時30分
晴れ
22℃
11.5℃
アングラー:植松 千英(うえまつ ちひで)長野県諏訪郡在住

楽しかったゴールデンウイークもあっという間に終わってしまった。
でもこの週末は大潮のタイミングが丁度やってくる。
今後に降雨でもない限り、来週は極度の減水が予測され厳しくなりそうだ。
そう考えて今日も富山県の庄川に、
愛車の移動宿泊車を走らせて深夜に到着した。

翌朝、明るくなって確認すると庄川の水量は豊富で、
いかにも釣れそうな状況にほっとした。
なぜなら、例年この時期の庄川は取水により減水し、
サクラマス釣りが厳しい状況になるのが定番であるから。
しかし今年は幸運なことに山々に残雪が多く、水量がまだ保たれている。

庄川のようにその水量が極端に変動する河川では、
水位が上昇してポイントが増えてくれている機会を狙って釣りたい。
そして攻めるポイントは、
サクラマスにとって心地良い流速が発生している瀬。
つまりは『ロンズ フローティング9cm』に命が宿る流速の瀬だ。

「ここにはそれがある、どこでヒットするのだろう?」
「やはり、ヒラキなのか?」
と考え始めたその時、まだヒラキまで下っていないこの瀬の中間部で、
「グン」
と重さを感じた。その瞬間に力強いアワセを入れると、
ローリングする感触がきて、待望のサクラマスが食らいついたことを確信した。

相手は、ゆっくりとPEラインをリールから引き出だしながら、
移動した先でボトムに張り付いて止まった。
「かなりの大鱒だ!」
リールを巻いて引き寄せに入ると、
下流から流れを上りながら目視できる距離まで来る。
そこで狂ったかのように鋭く走り、激しいローリングで暴れだした。
あまりの衝撃に、フックアウトを覚悟してしまうほどの恐怖。

必然とランディングするまで長い時間が過ぎ去っていく。
大型ランディングネット『プラウ90SL』のサイズが本領を発揮するデカ鱒を、
最後は思い切ってすくい上げた。

『プラウ90SL』に収まった姿には、まさに大鱒の風格が漂っている。
最上流域でのキャッチではあるが、比較的、フレッシュな魚体なので、
海からの遡上スピードが速い個体なのではと感じられた。

計測すると、なんと体長69.5cm、体重4.3kg。
超特大のサクラマスとの出会いに感激した。
『ロンズ フローティング9cm』のベリーのトリプルフックが、
外から見えないくらいにガッチリと口内に刺さっていたから、
この重量級サクラマスとのファイトを制することができたに違いない。

至福の時間を味わいながら記念撮影を終わらせると、
今日の釣りはもうこれで満足である。
今のような高水位でしか出現しないポイントを探すことに、
この後の時間を費やそうと決めて、庄川を散策した。