予約をしてから待ちわびていた『リバロス キャニオニック64M』と、
『リバロス キャニオニック68M』が、ついに到着！
早速、新しい相棒たちをロッドバッグから出し、
部屋の中で満面の笑みで眺める。

この竿たちでどんな鱒たちに出会えるのか？
何処の川に行こうか？

ニヤニヤしながら考えていると、
手に持っている真新しい『リバロス キャニオニック68M』のティップに、
プルプルと違和感を覚える。
竿先に目を移すと…

愛猫のクロちゃんが、目をキラッキラに輝かせ、
スーパーソフトティップにジャレついている…
両手できっちりと掴まれた竿は、奇麗なカーブを描いて曲がっていく…
セーフティー・ファーストテーパー…

「離してくれクロちゃん！」
「やめるんだクロちゃん!！」
どうにも仕方がないため、大好きなおやつを大量に与えると、
ようやく『リバロス キャニオニック68M』のティップから手を離してくれた。
魚の前に猫が釣れるとは…
良いことが起きそうな予感がする！

翌朝のデビュー戦に備え、アルコールも控えての就寝。
午前5時半、まさかの清々しい目覚め。
準備を済ませてデビュー戦の舞台・札内川へ。

川の状況は、上流のダムからの放流量が減らず、
濁りはないが春先からのハイウオーターが続いている。
水温は12℃。
水面にはエゾハルゼミとメイフライが流下し、
それらにライズする多数の魚たちの姿が。

エゾハルゼミの大合唱のなか、『リバロス キャニオニック68M』に、
スプリーモの新渓流用ミノー（プロト）の軽い4gのほうを結び、
いざデビュー戦を開始！
アップストリームにキャストし水面直下を誘ってくると、すぐに反応が。
記念すべきファーストフィッシュは、25cmほどの可愛らしいニジマスだった。
「大人になったらまた遊ぼう」
と約束をし、リリース。

その後も同サイズのニジマスを数匹追加したところで、
対岸に気になるポイント発見！
立木の根の周りが流れによってエグられている。

「どう攻めようかな？」
ミノーを『バイラ50XH』の出商店のオリカラ・クリアラメに交換し、
対岸ギリギリにキャストしてボトムまで沈める。
そして水底でポーンと『バイラ50XH』を跳ね上げると、
『リバロス キャニオニック68M』の竿先がギューッと抑え込まれた。
間髪入れずアワセると、ハイジャンプを披露して下流にダッシュしていく。
なかなかのサイズのようだ！
今日は『リバロス キャニオニック68M』のパワーを試したく、
いつもよりドラグは若干強めに設定している。
「おぉー」
魚が止まった。
主導権は完全にぼく！
強気の攻めでそのままランディングへ！

気になるサイズを測定すると、48cm。

欲をいえばあと2cmほしいけれど、今季の札内川では最大のサイズ。

流れにニジマスを戻して、サイズアップを狙って釣りを再開する。
しばらく釣り下っていくと、
分流した流れが一つに合わさってプールが形成されている。
プールの中間部の水中にはテトラが並び、水深、流れ共に申し分ない。

ミノーを『バイラ50XMD』のSクリスタルウイスキーに交換し、
テトラの上流にキャストしてからテトラ沿いに引いてくると、
根掛かりのようにラインが止まる。

アワセを入れてみると、ジンクリアな流れの川底で大きな魚が、
口を大きく開いて首を振り、激しく抵抗している姿が見える。
その姿を凝視しすぎてしまい、
追いアワセを入れることもなく、リールを巻く事も忘れ、
気づいた時にはニジマスはフックから外れていた…

はぁー。
「何をやっているんだ…」
「やっぱりだ、やっぱりオタンコナスだ…」
しばし河原に立ちすくむ…

気を取り直し、今度はテトラの下流側にキャストする。
『バイラ50XMD』をボトムまで沈めて誘っていると、再び根掛かりのようなアタリが。
思いっ切りアワセを入れる。追いアワセもしっかりと入れ、
全神経を集中させてファイトを楽しむ。
テトラの陰に逃げようとするニジマスをやや強引に止め、無事にランディング。

今季の記録更新となる48cmオーバーか？
ドキドキのサイズ計測…
ピッタリ50cm！
期待どおりの記録更新！

今日はたくさんのニジマスに出会え、
大満足の『リバロス キャニオニック68M』デビュー戦になった。
次は『リバロス キャニオニック64M』のデビュー戦に、何処に行こうかな。
その前にまた、クロちゃんを相手にドッキドキのイメージトレーニングだな。
…ムフフフフ（笑）。