リバロス キャニオニック60M
スピニング5フィート2インチ
スプリーモ・新渓流用ミノー
プロトモデル (5cm/4g)&(5cm/6g)
バイラ50XH(エクストラヘビー)
BSヒメマス(出商店・オリジナルカラー)
カーディナルC3
PEライン0.6号&ナイロンリーダー7ポンド
友人謹製
長野県&新潟県 高地の某渓流
2017年5月
さまざま
ほぼ晴れ
未計測
6℃
アングラー:長野のJustin HieHer(ながののジャスティン ヒーハー) 長野県長野市在住

あれは去年の夏だったか…
スプリーモの関さんが面白そうなミノーたちを持って釣りに来たのは…
そのミノーたちは5〜6種類くらいあって、
それぞれボディのあちこちに刻みが入っていて、
物凄くえげつなくて、スプリーモの関さんが、
いやらしい水流抵抗の力学に触手を伸ばしているのは一目瞭然だった。

後日、それらをボクに送りつけてきて、ちょっと試せと。どれどれ。
ひととおり試してみて感じたことは、
「エライものこさえたなぁ」
と。

誰でも扱えるイージーなものから、物凄く高馬力なジャジャ馬まで。
一貫して言えることは どれもプラスチック製のインジェクションミノーなのに、
バルサ製ミノーより切れがあって泳ぐ。
泳ぐ?
いや、水を攪拌させて暴れるミノーだということ。

「プロトですでに良いアマゴを捕っているので、いじっていいですよ」
とのことなので、遠慮なく、すべてのボディとリップを付け替えたりして(笑)、
ボクの、ボクだけのアクションモデルを作ってみたりもした。

『バイラ』と同じじゃ意味がない。
既存の高性能バルサ製ミノーは凌駕したい。
軽い4gモデルは浅いレンジを精緻に。
重い6gモデルは深すぎずに浮き上がらない最低レンジを。
飛距離もヒラ打ちの手数も、どのルアーよりも抜きん出て、更なる高みへ。

他にもたくさんスプリーモの関さんの意向は確認していたが…
ボディとリップがゴッチャになってしまい、
もう元のプロトたちの状態には戻せない(笑)。
しかし、それぞれの部位(ボディとリップ)に通し番号をふって、
なんとか追っかけられるようにして、フィールドで遊びまくる。

が…
よく「鱒の森」誌の記事なんかに掲載されていたプロト13号は、
ボクが遊びすぎて破損してしまった…
ごめんね、スプリーモの関さん(反省)。
でもこの一連の改造手術で新たな性能の世界が見えてきて、
きっと開発の役に立ったはず…
と思いたい(笑)。

そんな昨夏が終わり、つい最近になって、
「最終モデルができたので、また試してみてください!」
と、金型で成型された件のABSプラスチック製ミノーが到着した。
自分も忙しく、そんなに釣りをする時間もなかったが、
昼間だけのちょい釣りなんかでガンガン投げてみたところ…

「すんごい泳ぐ!!」
ボクが違法改造したプロト9号ボディ+5号リップのハイブリッドプロトが、
世の中で最高のミノーだと勝手に思っていたが、完全に負けた(爆笑)。

超高馬力なマニア向けインジェクション…
こんなの見たことないですよ!
ボクの地方はまだ今現在も雪シロがあって、水量も多く、
渓流用ミノーのたぐいで遊んでもそんなに良い魚は出ないのですけど、
釣れますね〜。認めます。このミノー。

皆さんも店頭で初めて手にしたときは、
その形にちょっと戸惑いを覚えるかもしれません。
「どんな泳ぎ?」
とか、
「どんなレンジ?」
に、
「飛距離は?」
うんぬん…

あえてボクなんかが何かを詳しく言うのは憚られますね。
それでも、何か伝えるとしたら…
すべてのトラウトフリークの、
それぞれのスキルをさらに引き出してくれる、
そして、もうワンランク上の興奮の世界に連れていってくれる、
そんなミノーです。

「いつ発売するのかしら?」
さあ、スプリーモの関さん。
みんなの期待値ハードルが高くなりましたよぉ。
ボクも待ちきれませんからぁ(笑)。

おっと! 肝心なことが抜けていました。
『バイラ50』シリーズも、忘れちゃいけませんね!