リバロス キャニオニック60M
バイラ50XMD(エクストラミディアムディープ)
70mmミノー
ヴァンキッシュ2500HGS
PEライン0.8号&フロロカーボンリーダー8ポンド
友人謹製
太平洋流入某河川
2016年9月20日〜24日
さまざま
ほぼ雨(台風直撃)、半日のみ晴れ
肌寒い時が増えてきました
未計測
アングラー:岐阜の軍曹(ぎふのぐんそう) 岐阜県土岐市在住

台風が秋雨前線を刺激し、釣り人の活性化を促す。

そんな時期になんとか会社に無理を言って、
社会人の味方? 年次有給休暇と言う伝説? の休みをいただき、
1週間(9月19〜24日)に及ぶ鱒釣り強化合宿へ行ってまいりましたので、
ここにご報告をさせていただきます。

9月19日。
1週間も自由な休みを楽しめるこの状況を、
友人である“中京のJustin HieHer(ジャスティン ヒーハー)”さんに自慢げにしゃべった事が、
後で悲劇を呼ぶ事態になろうとは、この時点では気が付いていなかった…
(“中京のJustin HieHer”さんは、以後“J・H”さんと呼称)
“J・H”さんは、
「俺も行く」
と言い出し、途中で合流することに。
まあ気の向くまま釣りをやろうと打ち合わせしていました。
この時点までは…

その19日の昼に岐阜の自宅を出発し、夕方に現地着。
まあ察しのとおり、川は増水&コーヒー牛乳色。
それを見て、支流へ逃げ込むと、優しいイワナ君たちが疲れた心を癒してくれた。
最大は40cmで画像は無し。増水のため写真を撮る場所が無かったので…

20日。
朝起きて車から出ると、水量はやや多いも、
濁りは釣りができる程度に落ち着いているため、釣りを始める。
川の減水量を考慮すると昼頃がよさそうだが、とりあえず本命の場所をやる。
しかし増水で表層の流れにミノーがすぐ取られて、核心部に入らない感じ…
台風の影響で午前中しか釣りができそうにないので、
前日の支流へイワナと戯れに…

9時ごろになり本命河川へ戻ると、
エサ釣りの親子連れが、目の前で尺近いアマゴを釣り上げている…
その後雨が強くなってきたこともあり、エサ釣りの親子は場所を譲ってくれた。

「さあ戦闘開始だぉ!」
『バイラ』も『バイラ50XH』『バイラ50XMD』以外は使用できないほどの強い流れのなか、
流心脇のスポットにそれらを投げ込むが…
少しでも着水点や流し方を間違えると、根掛りや、
ピューと流れに押されて落ちていく状態で、釣りづらい。

それでも…
「諦めたら、そこで釣りは終了ですよ」
ちょっとかなりヤバい、パクリ臭漂うセリフが脳裏をよぎる…

何個『バイラ』をロストしたか考えたくないが、
最後の『バイラ50XMD』Sヤマメをアップストリームにキャスト。
底波から外れないように意識してワンアクション、ツーアクション目に、
「カツン」
という大型ニジマスのようなアタリ。
フッキングと同時に強い流れに乗って下流のガンガン瀬へ走る。
久しぶりに魚と一緒にダッシュ(激汗)!
なんとか下流の弱い流れに誘導できた。
一瞬、
「ニジマスか?」
と勘違いしてしまいそうな、
ナイスなプロポーションの46cmの雌のアマゴをキャッチ。

改めて魚を見ると
「『バイラ』がバックリ、口の中に!」
バックリップが付いているだけに、バックリ…

オヤジギャグ炸裂!
だって40代のオヤジだから大丈夫!!
と訳の分からないテンションで独り盛り上がってしまった…
「今夜のビールはウマウマだ!(大笑顔)」

午後は台風の影響で増水し始めたため、
安全を考えて、これ以上の釣りは無理とロッドをしまった。

21日は増水のため、終日釣り不可。

22日、“J・H”さん来襲。
本命の川は台風の影響で濁りがきつく、他の釣り場をガイドしながら、イワナ釣り。
尺を超えるイワナたちが心を癒してくれる。
ちょっと気になるポイントを見つけたので2人でミノーを打ち返すと…
“J・H”さんの後で私がキャストする事数投目に、
横っ飛びで70mmミノーをひったくる魚の姿が見えた!
40cmの雄アマゴをキャッチ。
“J・H”さんの目が怖い…

その夜”J・H”さんに、釣果に満足している私がもう帰宅したい旨を伝えると、
「軍曹の分も食事を用意したから、50cmアップを捕るまで帰宅させないから」
と“J・H”さん。
この日から、3食もしくは2食、レトルト・カレーまみれの日々が続くとは…

23日、大雨・増水・濁流のため、ポイントガイド&温泉、釣りは不可。

24日、濁りは取れたが増水。
22日に40cmの雄アマゴの出たポイントを“J・H”さんに譲る。
自分のポイントは46cmの雌アマゴを釣ったポイントだが、
増水の激流のため10gのシンキングミノーでも無理。
水量が落ちるのを待つ…

遠くから“J・H”さんを見ると、写真撮影をしている。釣れたようだ…
本当にホッとする。

その後、エサ釣りのおじさんたちがポイントを空けてくれたので、そこに入る。
これまで以上の激流のため、丁寧にミノーを打ち返す。
無心で投げ続けていると、岩の奥にタイトにミノーが入り、
フォールからのワンアクションでストライク、33cmの雌アマゴをキャッチ。

画像手前が33cmの雌アマゴで、奥の雄は“J・H”さんが釣ったアマゴ。
ここで昼食(当然カレー、“J・H”さんの気持ちのこもったハンバーグ入り)。
夕方の少し前に38cmの雄のアマゴを追加し…

「もう帰って布団の上で寝たい」
と“J・H”さんに伝えると(ずっと車中泊のため)、
「うん、俺も肩コリがひどくなってきたから帰る」
と“J・H”さん。

やっと秋のレトルト・カレーまみれ地獄から解放された…

良かった。
出社の1日前には帰宅できて、釣りも良い魚たちが遊んでくれた。

元々日本海流入河川をホーム・リバーとしていた私は、
9月まで渓流釣りをする事はこれまで少なく、
「いつかは秋のアマゴを釣ってみたい」
と思っていた。
その夢がかなった素敵な有給休暇でした。

“J・H”さん、3日間ありがとうございました。
この場をお借りしてお礼を申し上げます。
読みにくく拙い文章でありましたが、
最後までお付き合いいただいた方にも感謝を!