ショップオリジナル・5フィート3インチ
ウルトラライトアクション
バイラ50M(ミディアム) Sブラック/オレンジ
セルテート2004CH
PEライン0.6号&フロロカーボンリーダー8ポンド
ブレイドバー ブラック
メッシュバック・ロゴキャップ ネイビー/カーキ
長野県 犀川(さいがわ)水系某支流
2016年4月10日
午前7時40分
晴れ
13℃
8℃
アングラー:アイダカズユキ 長野県安曇野市在住

季節は春、4月になった。ちょうど桜が満開になっている。

私の住んでいる安曇野地域はもうすぐ田植えの季節。
これからゴールデンウイークあたりまでが、
安曇野が1年で一番奇麗な時期だと思っている。
観光で訪れるならベストだろう。

春が進むに連れ夜明けが早まってくると、休日の起床時間が早くなってくる。
昨年から犀川本流の他に支流域にも少しずつ足を伸ばし始めた私は、
今年新調した渓流用タックルを持って早朝に出掛けた。

この支流は、ポイントは違うが、
解禁直後に友人のF君が好釣果をあげた支流だ。
まずは適当に選んだミノーを練習のつもりでキャスト。
すると1投目からチェイスがあった。

「今日は活性が高いのかな?」
釣り進んでいくと水深が深くなってきた。
ここでミノーを『バイラ50H』に変更。
キャストして小刻みにトゥイッチングする。改めて思うが舞い方が凄い。
見るからに釣れそうだ。

しばらくすると魚がチェイスしてきた。今にも食いそう。

「食えっ! 食えっ!」
トゥイッチのテンポを変えるとついに魚が口を使った。
「よしっ」
サイズは小さいがボウズは回避できそうだ。
と思った瞬間、あっけなくバレてしまった。
その後、かわいいニジマスを釣ってボウズ回避に成功。

更に釣り進むと、水深の浅いポイントに差し掛かり、
『バイラ50H』では攻めづらい状況になってきた。
ここで『バイラ50M』に変更。

対岸にキャストして流下させた後、
小刻みにトゥイッチしながらターンさせる釣りを続けていくと、
『バイラ50M』が急に魚に持っていかれる。
と同時にドラグ音が鳴り、ロッドが弧を描く。
早く魚体を確認したいが、渓流用のライトタックルなので無理は禁物だ。

何とか魚体を確認できるところまで寄せてくると、ブラウントラウトだ。
水中で翻る魚体はとても奇麗である。
しかしまだまだ元気なブラウントラウト、
足元のブッシュに入り込もうとしたり、
流心に入って流れに乗りながら走ったり、なかなか弱らない。

落ち着かせるのに四苦八苦しながらランディングのチャンスをうかがう。
ここぞというタイミングでネットインさせようとしたが、
渓流用サイズの小さなランディングネットではうまく入らない。
まずい…
これ以上暴れられるのも得策ではないと判断し、
川の護岸を使って無理やりネットイン。

無理なランディングに肝を冷やした。
ただでさえ危険なランディングの瞬間。
こういう思いはあまりしたくない。

釣り上げたブラウントラウトは、
エサをたくさん食べているのか丸々と太っていた。
あれだけ元気に走り回ったのも納得できる。

取り込みに時間が掛かってしまったので、手早く写真撮影を済ませてリリース。
やはり相当疲れていたらしく、
かなりの時間水中で支えてやると、ゆっくりと帰っていった。
その姿を見送りながらブラウントラウトに、
「バイバイ、ありがとう」
と声を掛ける。

今回は『バイラ』の威力を実感した釣行だったが、
更なる活躍が期待できそうなミノーである。