リバロス キャニオニック60M
バイラ50M(ミディアム) Sヤマメ
セルテート2004CH
PEライン0.8号&フロロカーボンリーダー6ポンド
ブレイドバー ガンメタ
長野県 千曲川(ちくまがわ)
2016年2月28日
午後3時30分
曇り
未計測
7℃
アングラー:坂谷内康明(さかやち やすあき) 長野県北佐久郡在住

解禁を迎えて2週間、まだまだ水は冷たい。
分厚い靴下を重ね履きして、
ウェーダーのきついネオプレーン製ストッキングに押し込んでいたので、
人より長い足の人差し指がとにかく痛い。

厳しい事は覚悟の上で川に来てはいたけれど、
案の定、頭の丸い小さなイワナが釣れただけ。
「こんなにサービス精神のない魚たち。そう、悪いのは川のほうだ。俺は悪くない!」

こうなったらもう終わり。
いったん川を上がって缶コーヒーでブレイク。
暖かい車内での一杯はなかなか幸せ。

気持ちを切り替えて入ったトロ場で、
対岸のアシ際に打ち込んだ『バイラ50H』の後ろにデカい影が!
二度ほどルアーを追い払うように絡んできたが、
バイトせずに反転して対岸へ戻っていってしまった。
去り際に見せた体側の赤紫は間違えなくニジマスのレッドバンド!
しかもいいサイズ。
数投、その辺りを同じミノーで探るが反応はなし。
「さあ、どう攻める?」
なんて楽しいシュチュエーション!

対岸には侵食された岸に残った樹木と、流れに倒されたアシが作るシェード。
立ち位置をやや上流側に移し、
『ロンズ スローシンキング7cm』に結び換えて、
樹木の際に落としてそのままアシ際をドリフト。
途中、小さなシェイクを入れながら流すと、
「コン」
と小さなアタリを感じるが、アワせたロッドに魚の重みは無い。
「このヤロー、やるじゃないか!」
もう自分がニヤついているのが分かる状態。

今度は、そろそろとやや下流に立ち位置を移し、
『バイラ50M』に結び換えてアップクロスにキャスト。
極小さなトゥイッチを入れ細かなヒラ打ちをさせて、
樹木からアシ際へと流れと平行に流下させると、ミノーが消えて、
「クンッ」
と引き込むアタリ!
アワせたロッドにズンと重みが乗ると、一気に上流にダッシュ!
「キター!」
掛けただけなのに、もう楽しくて仕方ない!

ニジマスらしい直線的なダッシュ! またダッシュ!
今度はこちらのテトラ際に入られそうになって、自分がダッシュ(笑)。
いったん正面の流心で休んだかと思うと、また下流にダッシュ!
「やめてくれ〜、もう昇天してしまう〜」

俺の竿『リバロス キャニオニック60M』がフルベンドする度に、ニヤつく自分。
恐らく対岸に人がいたら、あまりの変態ぶりにドン引きされていた事だろう。

口切れに備えてドラグを少し緩めて魚を寄せ、無事ネットイン。
「かい・かんぅ」
2016年はセーラー服と機関銃で「快・感!」

パーフェクトとは言えないが、力強いファイトを見せてくれたニジマス51cm。
レッドバンドも奇麗でなかなかの顔付き。

かけ引きと言い、ファイトと言い、禁漁開けの最高の肩慣らしをありがとう。