リバロス キャニオニック52ML | |
バイラ50M(ミディアム) Sアユ | |
ルビアス2004H | |
PEライン0.8号&フロロカーボンリーダー5ポンド | |
ブレイドバー ガンメタ |
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長野県 某渓流 | |
2015年8月18日 | |
午後6時20分 | |
曇り | |
未計測 | |
未計測 |
仕事を抜けて顔を見せに来てくれた釣友と釣り談義。
その釣友は、トゥイッチのし過ぎで手首を痛めたらしい。
プレート入りのサポーターを巻いて湿布もはっている。
見事な釣り人っぷり、アングラーの鏡。
ヤマメ狙いのタックルについて、
ああでもないこうでもないと随分と話し込んでしまった。
釣友と別れて土地勘のない地域を移動する。
日没まであとわずか、
初体験となる『リバロス キャニオニック52ML』を試さなくては!
道沿いに川が流れている。釣友はいいアマゴを釣っている川だが、
どの辺りがいいポイントなのか分からない。
釣果は二の次で、ロッドを試せそうな流れを探す。
『リバロス キャニオニック52ML』。
リールを着けるとバランスが良いのか、今まで体験したことのない軽さに感じる。
振り抜けも抜群に良くシャープな印象。
キャストフィールも抜群。キャスト精度も出しやすく、
またロッドの返りが速いため低弾道のライナーキャストがバシバシとできてしまう。
ルアーの操作性も高い。
強いジャークも、高速トゥイッチはもちろんシェイキングまで、
ブランクがシャープなので、自在にコントロールできる。
キャスト&リトリーブを繰り返しているだけで楽しくなってしまうが、
こうなるとがぜん魚を掛けたくなってしまう。
そんなこちらの事情を知ってか知らずか、ポイントごとに魚から反応がある。
どうやら、増水後のいいタイミングで川に入っているらしい。
両岸に濃いアシが立ち並んだ一直線の流れ。
瀬尻から渡り廊下のようなトロ瀬が足元まで続く。
周囲はかなり暗くなってきた。ここが最後のポイントになるだろう。
浅い手前の石際から小さなアマゴがバイトしてきたが、
ハンドランディングでハリを外して下流にリリース。
恐らく瀬尻は少し水深があるだろう。
瀬尻の脇のアシが少し外に膨らんでおり、その膨らみの頭に杭が立っている。
「あやしい」
少し遠いがひと続きのランなのでそれ以上前に進まず、
『バイラ50H』を8割ほどの力で遠投。
ロッドがシャープなのでルアーの飛行姿勢を作りやすい。
一直線にカッ飛んでいくそう快感。
トゥイッチで数投誘うが反応なし。
「いや、あやしい」
より細かな高速トゥイッチで魚を煽るべく『バイラ50M』に変更。
フルキャストするとこちらも一直線にカッ飛んで狙いの着水点に。
ティップを細かく震わせて高速トゥイッチで流下させる事さらに数投。
「ドカン!」
とバイトすると勢いをそのままに横っ飛びにジャンプしながら側転!
「忍者か!?」
上流に走ったかと思えば、こちらにダッシュ。
そして直角ターンからの鋭角ターンでデルタ状に上流にダッシュ。
寄せても足元をすり抜けて逃げ回る。
ただ、魚のスピード・パワーにも、
『リバロス キャニオニック52ML』がしっかり対応してくれている。
それまでは少し張りが強すぎるかと思っていたが、
魚が掛かると途端にスローなロッドのように、魚の動きにソフトに追従してしまう。
可変テーパー恐るべし!
やっと弱ってきたかと引き寄せると、
独特の背の色が夕闇に溶けるように紛れて魚体を見失う。
「忍法すいとんの術」をかまされてランディングネットを空振り、また空振り。
3度目の正直でどうにかネットイン。
大きめの朱点がかなりの数散らばった魚。
ここまで朱点の多い個体を実際に見るのは初めて。
少し鼻の落ちたジャスト30cmのアマゴ。
頭から背中の鈍いグレーが鉄の色を思い起こさせ、
体側の薄いパーマークと濃い朱点のコントラストが、
夕闇の河原で不思議な調和となっている。
さすがは忍者アマゴ。
「伊達者!」
特大サイズではないが思いもしなかった釣果。
いい流れといい魚、そしていいロッドといいルアー。
多くの良い出会いに恵まれた夏の夕闇。
濃密な時間というのは、こういう事を言うのだろう。