リバロス キャニオニック52L
バイラ50M(ミディアム) プロトモデル
ステラC2500S
PEライン0.8号&ナイロンリーダー10ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ガンメタ
ネットバンド ブラック
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
北海道 札内川(さつないがわ)
2015年6月3日
午後1時30分
曇りときどき雨
19℃
13℃
アングラー:STEW熊澤(シチューくまざわ) 北海道帯広市在住

楽しみにしていた6月2日&3日。
この両日は本州から北海道に釣り旅中のササキさんと、夜飯&ニジマス釣り。
ササキさんはFacebookつながりのお方。

仕事をサクッと終わらせ、
まるでデートに向かうかのように胸をときめかせ、
ササキさんが宿泊する待ち合わせ先のホテルへ。
そしてエレベーターが開き、ダンディーなササキさんと初対面。
ガッチリと握手をし、そのまま夜の街へ。
うまい料理に、釣りの話、お酒が止まらない。
気がつけばハイボールもメガサイズになっている。
でも明日は早朝から釣りの予定だから、深酒は厳禁!

しかし、ぼくはまだ帰りたくない…

もっとお酒が飲みたいのか?
釣りの話がしたいのか?
あるいは、ダンディーなササキさんに抱きしめられたいのか!?
はたまた家で待つ妻を忘れて、ダンディーなササキさんを抱きしめたいのか!?
エレベーターが開き握手をしたあの瞬間、
どうやら僕はササキさんのダンディーさに魅了されて、
久しぶりの暴走オタンコナス状態になってしまったようだ。
そうしてディープで濃密な夜は更けた。

翌朝、6時予定のはずだったが遅めの8時出発。
なぜ8時出発になったのかは想像にお任せします。
…ムフフフフ(笑)。

昨夜食べた行者にんにくのにおいを車内に充満させ、
目指すのは十勝川(とかちがわ)支流の然別川(しかりべつがわ)。
ポイントに到着し釣っていくと、反応はあるけれど小さなニジマスとウグイばかり。
何カ所か見て回るけれど、残念ながらデカニジは出てこない。

然別川に別れを告げ、次に目指すは札内川中流域。
先日スプリーモの関さんが勝手に送りつけてきた、
本人の油性マジック手塗り仕上げの『バイラ50M』(プロト)を結び釣りを始める。
すぐさま反応があり釣れたのは、30cm台のニジマス君。
そのまま釣り下り、支流との合流点へ。

『バイラ50M』(プロト)をリペイントした「日焼け/オレンジ」カラー。
これは、関さんの油性マジック手塗り仕上げをむげにして全身全霊で着色した、
デカニジ攻略に絶対自信の、ぼくがぼくであるためのスピリチュアルカラーだ。

関さんの厚意を余裕でむげにし、
『バイラ50M』(プロト)を「日焼け/オレンジ」カラーに変更して、
それを流れの中で漂わせていると、
「ガツン」
と激しいアタリ!
流心の底にへばりつき、なかなか浮いてこない。
粘り強くファイトをして、
ササキさんにダンディーにランディングをしてもらい、無事にキャッチ。

「おめでとうございます」
と満面の笑みで手を差し出してくれるササキさんとガッチリ握手(ドキドキ)。

しばし写真撮影に付き合ってもらいリリース。
56cmのニジマスは猛ダッシュで流れに帰っていった。

十勝に移り住み3年目、ようやく手にできた大型のニジマス。
思い出に残る1本だ。
この喜びをスプリーモの関さんにメールで伝える。
すると十数分後、携帯電話が鳴る。関さんからだ。
「おめでとうございます!」

これまでのぼくの十勝での苦労を知っている関さんが祝福の言葉をかけてくれる!
本人の油性マジック手塗り仕上げカラーを余裕でむげにし、
内緒でスピリチュアルな「日焼け/オレンジ」にリペイントして釣ったことに、
これまでのやったぞ感から一転して、激しく胸が痛む…
この悪行を誠心誠意で謝罪し、バケツを持って廊下に立とうと決心したその瞬間、
「『バイラ』のプロトで釣ったので、半分はぼくの魚ですよ」
と雷鳴のようなひと言が…

えーーー!
十勝3年目でやっと釣れた大きな56cmが、28cmのニジマスに!?
尺を超えるのがこんなに大変だとは…
カラーの問題ではなかったんだ…

その後、ササキさんがダンディーにニジマスを追加して、
デートのように楽しかった2日間に幕を下ろした。

今回の釣行でメインに使用したのは、5cm/4gの『バイラ50M』(プロト)。
ぼくは大きなニジマスを狙うとき、
ダウンクロスからダウンストリームで釣ることが多く、その際にいつも困っていた。
5cmクラスの小型ミノーだと、速い流れに負けてしまい、
その流れから飛び出したり、回転してしまったりするものが多い。
あるいは飛び出さない代わりに、動きの悪いものや、
引き抵抗が大きいものが多い気がする。

『バイラ50M』(プロト)は相当速い流れでも全くバランスを崩すことがなく、
最後までキビキビと泳ぎ、鱒たちを誘ってくれる。
アクションを入れた時のテールの動きが素敵で、
これは大鱒を魅了するに違いない。

7gの『バイラ50XH』(プロト)も、
エクストラヘビーシンキングとは思えない軽快な動きで、
これまで探れなかった深場を攻めるには最適なミノー!
これから先、『バイラ』がたくさんの大鱒を連れてくるだろう。
スプリーモから発売されるのが、今から待ち遠しくて仕方がない。

発売されたらしこたま購入して…
ぼくがぼくであるためのスピリチュアルカラーに着色したそれを北海道のお土産に、
本州で待つダンディーなササキさんの元へ…

想像しただけでも、すでにまた暴走オタンコナス状態だ。
…ムフフフフ(笑)。