リバロス キャニオニック52L
プラスチック製シンキングミノー 5cm
10ステラC2000HGS
PEライン0.3号(6ポンド)&ナイロンリーダー7ポンド
ブレイドバー ガンメタ&ブロンズ
メッシュバック・ロゴキャップ カーキ/ダークブラウン
長野県 某支流
2015年4月12日
午前11時30分
晴れ
未計測
10℃
アングラー:松澤 敏之(まつざわ としゆき)長野県下伊那郡在住

4月に入り、もう梅雨入りしたのかと思われる天候が続いている。
降雨と雪代により濁流と化した本流では、
最近愛竿となった『リバロス ブレイドウィザード90H』も、
活躍の場を見つけられないでいた。

桜は満開。
今日は水況の厳しい本流は諦め支流のお魚さんたちに癒してもらおうと、
『リバロス キャニオニック52L』を手に向かった先は、長野県某河川。
町の中を流れる川幅10mほどのエリアだ。
タックルをセットし、背中にフレーム内径28cmの渓流用ネットを背負う。
主な対象魚はアマゴとイワナ。
今年になって初めて入る河川のため、状況確認のつもりで、
昨年良いイワナが釣れた堰堤上の流れ込みに狙いを定めた。

2本に分かれた流れが再び合流して流れ込んでくる川幅7〜8mの所。
その流れ込み部から対岸にかけてはストラクチャーとなる石が配置され、
手前側は大きな反転流で砂地となっている。
最深部で2mはあるだろうか。
本来であれば釣り上がる場所ではあるものの、
幸い他の釣り人が居なかったこともあり、ここだけはダウンで攻めてみることに。

シンキングミノー5cmを上流からゆっくり送り込み、誘いを入れる。
送り込む釣りをさらに数投繰り返したところで、
「グゥーン」
という鈍くて重いアタリ!(心拍数:急上昇)
すかさずアワセを入れるが底にへばりついて動かない。
「あれ〜、やっちゃったかな…」
不安がよぎる… まさか男爵くん(真鯉)!?
今年の自分は男爵くんと相性が良いのだ…(心拍数:平常へ)

ちょっと魚が落ち着いたところで強引に浮かせてみる。すると、
「ギィーン、ドバドバ…」
ドラグを鳴らして跳ぶ! プチパニック!(心拍数:急上昇)
一瞬見えた魚体は、なんだった?
「イワナだったような… まさかのニゴイ!?」
また不安になる(心拍数:徐々に下降)。 

そうこうしながら何とか寄せてきた魚体を見て(心拍数:急上昇)、
「ブラウンだ!」
さあどうやって取り込もう…
岸はアシに囲まれていて、魚を寄せることはかえって危険。
ならばと差し出したランディングネットが、金魚すくいのポイのように感じられる。
「どうする俺…」

覚悟を決め、金魚すくいのポイで一気に掬うことにする。
「ヨッシャ〜!!」
奇跡的に一発で入った!
まさに針の穴を通すようなランディング。
安堵したのもつかの間、体の半分強がネットに入った魚体がウネウネ、ウネウネ…
「やばい出ちゃう〜」
ロッドを持った右手で必死に魚を押さえながら、撮影可能な場所を探す。
思わぬドタバタ劇を演じてしまった。

「まさかこんな所にこんなサイズが居るなんて…」
そしてドタバタ劇の連鎖が続く。計測しようとメジャーを探すがなんと見当たらない。
ベストを脱いでまで探すがどこにもない。
どうやら紛失してしまったようです。こんな時に限って…

後に写真でサイズを計測し易いように魚体を撮影し、
名残惜しいがブラウントラウトくんは流れに戻っていきました。

昨シーズンから使用している『リバロス キャニオニック52L』は、
とてもしなやかなティップでルアーの波動をしっかり伝えてくれ、
突然の大物でもしっかりとタメの利くバットを持っている。
「さすが開発とテストにしっかり時間を掛けられた納得の1本だ」
と改めて感じることができました。

これからも長いお付き合いになりそうです。
今春に発売が予定されている渓流用ミノーも楽しみに待っています。