リバロス ブレイドウィザード80M
ロンズ スローシンキング9cm
Sブラックスラッシュ&PGベイト(オータムカラー)など
ステラC3000XG
PEライン1.2号&ナイロンリーダー17.5ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド シグナルレッド
長野県 犀川(さいがわ)
2015年2月16日&2月17日
さまざま
2月16日 晴れ
2月17日 雪
未計測
8℃
アングラー:新谷 誠(しんや まこと) 長野県安曇野市在住

2月16日の朝から、犀川漁協エリアはお祭り騒ぎ。
それもそのはず、多くの釣り人がこの日を楽しみに待っていた特別な1日、解禁日!
朝9時ごろ、ゆっくりと家を出発し犀川上流域から川を横見に車を走らせると、
多くのアングラーの方々で賑わっていた。
皆さんの楽しんでいる様子を見てテンションが上がり、
そのまま以前から気になっていたポイントに向かった。

その場所は高水位の時はとてもルアーを流すことなどできない所。
そのためサイズは80cm? いや90cm?! を期待し妄想が膨らんでしまう…
解禁日だから?(笑)

ポイントに到着し良さそうな場所を探して15分ほどウロウロするが、
なかなか自分が思い描くいい感じの所がない。
思っていた以上に川底が砂地、というか泥地で起伏がなく、
「全くつかみどころがないな… このポイントは諦めよう…」
そう思って振り返り、一歩踏み出すと、ツルンッ!
凍っていた地面に足を滑らせて斜面に思いっきりすっ転び、
『リバロス』を守りたかったので手を着けず、思いっきり首を強打。
「チョー痛い、チョー痛い! やべー解禁日からな〜にやっているんだ俺…」

独り言をブツブツ言いながら車に戻り、違うポイントに移動。
そのポイントは入り方があまり知られていないのか、全く釣り人がいない。
早速『ロンズ スローシンキング9cm』を流し入れると、
「カツン!」
とチェイスしてきた。やはり解禁日、魚たちの好奇心が違いますね!
今度は流し方を変えてラインスラッグを使い、
『ロンズ』を水中で止めて暴れさせるようなイメージでロッドをジャークさせると、
「ガツン!」
とルアーが引っ手繰られ、アワセを入れると流れの中で魚がローリング。
ゆっくりと引き寄せ無事にランディング成功。
記念すべき今年の解禁日初のお魚は43cmほどのイワナでした。

2枚ほど写真を撮影し、イワナ君に感謝して無事にリリース。
同じように流すと、今度は30cmほどのヤマメとブラウントラウトが釣れてくれました。

午後2時になり、首も痛かったため(笑)、翌17日に備えてこの日は終了。

翌日は朝から犀川に立ち込むが、前日とは違いアングラーの姿がない。
やはり川の中で一人はいいですね、集中力が高まります!
目をつけていたポイントで手にしたのは、やはり『ロンズ スローシンキング9cm』。
そして『リバロス ブレイドウィザード80M』でロングキャスト。
ダウンクロス気味に遠く離れた対岸際に投げ入れる。
『ロンズ』で中層からボトムをトレースして、ヒットレンジを探りながら流していく。

1m刻みに対岸へ『ロンズ』を投げ入れ、いつものように流して探っていくと、
「ゴンッ!」
アワセを入れると、
「ジー!」
心地好いドラグ音とともにロッドが絞り込まれ、魚が下流に走り出した。
流れが速いためよく引きます。
魚が落ち着いたところでゆっくりと浮かせ、
速い流れから出して寄せ、そのまま無事にランディング成功。
開始早々57cmほどのブラウントラウトをキャッチすることができた!

フックの心配もあり、『ロンズ』をカラーチェンジして再び流していくと、
立ち位置から少し下流対岸寄りに、岩板で形成されたような沈み根が目についた。
流れがぶつかり弛みができて、白泡も立つ場所。
ややアップクロスで投げ入れた『ロンズ』を、
その白泡の中を通過させて軽くロッドをあおると、
「ゴンッ!」
とロッドが倒されるような激しいアタリが襲う。
ロッドを起こすと、
「グン、グン、グン」
と頭を3回ほど振り、一気に下流に走り出した。
「ジー! ジーーー!」
とリールが鳴き、『リバロス ブレイドウィザード80M』が奇麗な弧を描く。デカい。
70cmクラスか、それ以上か!? とにかくデカイ!

ドラグを緩めて魚を走らせ落ち着かせようとしても、全く落ち着かない。
強い流れの中で一向に衰えを見せず、川を上ったり下ったりを繰り返す大物。
7分ほどたつと、次第に焦り出す…
「頼む、バレないでくれ!」
じわりじわりと流れから離し、少しロッドを横に倒して誘導しようとしたその時、
「グンッ! スッ」
と軽くなり、さっきまでの強烈な引きと重みが嘘のように無くなった。
「あーっ!」
思わず大声で叫び、ガクッと力が抜けた…

「またデカい大鱒をバラしてしまった…」
まだまだ勉強不足だと深く自分を責め、同時にショックを隠しきれない。
ルアーを回収すると、テールフックの1本が完全に伸ばされていた…

「やはりデカかった…」
この事を仲間に(嫌だけど)メールで報告。
またデカい大鱒をバラしてしまったと(嫌だけど)報告。
その後、電話でアドバイスを頂き、
気持ちを取り直して夕方5時まで夢中で投げ続けました。
おかげで40cmほどのニジマスと大小さまざまなブラウンの顔を見ることができ、
16日・17日の2日間で10匹の鱒たちが釣れてくれました!

2015年の犀川漁協エリア解禁日、自分にとっては、
改めて大鱒を釣る難しさを鱒たちに教えてもらった気がします。

日々の努力をさらに積み、もっと真剣な気持ちで犀川に通いつめたいと思います。
皆さん、今シーズンもよろしくお願いいたします!