リバロス ブレイドウィザード90H | |
ロンズ シンキングペンシル9cm PSベイト(オータムカラー) |
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モアザン3012H | |
PEライン15ポンド&ナイロンリーダー15ポンド+25ポンド | |
ブレイドバー ブラック ネットバンド グレー コットンツイル・ロゴキャップ カーキ |
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神奈川県 芦ノ湖(あしのこ) | |
2014年12月21日 | |
午前6時ごろ | |
晴れ | |
未計測 | |
8℃ |
2014年解禁最終日の芦ノ湖へ。
今シーズンの芦ノ湖は昨シーズンと違い、魚の姿を見ることが難しい日が続いていた。
アタリはおろか、ライズさえ見られない日もあった。
芦ノ湖で遊漁できる日もあとわずかとなったころ。
仕事の調整もつかず、次回の釣行は最終日しかないと判明。
湖の状況が変わってくれることを祈りながら準備を始めたのだが、
通常のシーズナルパターンではこのままオデコで終わってしまう可能性が大きい。
スプリーモの関さん、仲間たちの情報から、
高活性な魚はまだ沖めにいると判断し、ルアーは『ロンズ シンキングペンシル』の9cm、
距離は25〜50mのエリアで、水深3〜7mをメインに想定してタックルを組み立てる。
PEラインは15ポンド、リーダーを15ポンド×4m、ティペット25ポンドを1mほど結び、
「ティペットの水抵抗でフォールのスピードをコントロールできないか?」
と春ごろから試していたラインシステムに変更した。
12月20日 、最終日前日の夕方に芦ノ湖湖畔に到着した。
その日に釣りをしていた「ハプニングを起こす男・清水優」と合流し、
最新の情報から最終日の予定を検討していると、
スプリーモの関さんより連絡があり、
「今から向かいます」
とのこと… イヤな予感が頭をよぎった。
その予感は見事に的中!
到着すると宴が始まり、たわいもない話で盛り上がってしまった。
気がつけば夜中の1時…
計画した出発時刻は4時、支度を考えると2時間しか寝られない。
「ヤラカシテシマッタ…」
明日? いや今日は最終日だというのに!
奇跡的に目覚まし時計に反応し起きることができた(笑)。
まだお酒のお風呂につかっているかのような体で身支度を始めた。
関さんを起こそうとするが、
「……」
5分後。
「……」
更に5分後。
「僕は一人で違うポイントに行きます…」
と関さん。
僕らは予定していたポイントを目指して、足早に湖岸の道を歩いた。
最終日の釣り開始可能時刻は午前5時42分。まだ時間がある。
ラインシステムをチェックし『ロンズ シャローエディション9cm』を結ぶ。
もしかすると状況が変わり、表層を意識している魚がいるかもしれない。
東の空が白み始めた時、キャストの音が一斉に湖に響き、
酔い酔いの僕も少し遅れて釣りを始めた。
1投1投丁寧に表層を流すが反応はない。周辺のアングラーにもヒットの様子はない。
5投目を回収したところで『ロンズ シンキングペンシル9cm』にチェンジし、
狙っていた「本番の層」をトレースして誘う。
バイトポイントと予測する沖にフルキャストし、カーブフォールでまずは15秒を数える。
3投目、20秒を数えてからリトリーブを開始。
ゆっくりと誘い小さいアクションを入れ、3秒フォールしスローリトリーブ。
するとPEラインの先に違和感を覚えた。
魚がチェイスし、その水流の変化でルアーが踊っているようだ。
ロッドアクションを入れて誘うがヒットには至らない。
6時をまわったころ、前アタリのあった方向へ再びキャストし同じ釣り方で誘う。
すると立ち位置から約40m沖、水深5m、先ほどと同じ所で前アタリが…
「チェイスしている!」
今度はアクションを入れずステディーリトリーブのまま誘う。
「カツッ」
と小さく当たり、
「ググッ」
とティップが入ったところでアワセを入れる。
更に追いアワセも入れると、
「重い…」
やたらと重量感のあるファイトだ!
激しいローリングをやり過ごし、リフトに入るがなかなか寄ってこない。
『リバロス ブレイドウィザード90H』がフルベンドしている!
グリップエンドを肘から腰に移し、ブランクの復元力を使い対応する。
「大鱒だ!」
ブラウントラウトの姿が見えた。
しかしハリの掛かり所が悪い。リアフックが下顎にかろうじて1本、
ベリーのフックが胸ビレに1本掛かっているだけのようだ。
無理はできない、かといって時間をかけるとバラす確率も上がってしまう。
ロッドのアングルを細かく修正して、ルアーが外れないように慎重にファイトする。
なんとか手元まで寄せ、3度目のランディングチャンスでようやくネットに収まった。
「ヤバかった…」
後少し時間がかかったらキャッチできなかったかもしれない。
「64cm…」
やたらと厳つい顔の、秋の芦ノ湖ブラウントラウト。
今シーズンは釣行する機会が作れなかったり、
芦ノ湖の状況も1カ月遅れているとの情報があったりで、難しい釣りになってしまった。
けれど、この顔つきのこの色のブラウンを手にすることができた。
また来年、更なる大鱒と出会えることに期待して納竿した。
ちなみに違うポイントへ向かうと言っていたスプリーモの関さんは、
独りで2度寝、3度寝を繰り返し、芦ノ湖の解禁最終日を満喫していました。
そして勝手に風邪を悪化させ、気持ちが悪いとのことでした(笑)。