11月の最終日。
前日の大雨で、この日の犀川の水位は増し、濁りも入っていた。
春や夏の大雨後の増水・濁りは大鱒の釣果に期待できるけれど、
冬場の大雨後の濁りと増水は今まで経験したことがないので、
様子を見つついろいろと試しながら釣りを開始。

濁りがきついから、流心より岸近くのヨレに魚が付くと考え、
ゆっくりとルアーを見せながら誘っていく。
しかし何の反応もないまま時が過ぎ、
上流から下流のヒラキまで釣り下ってしまったので場所を移動した。

2カ所目の場所に入り、
午前と同じように『ロンズ スローシンキング9cm』Sチャートスラッシュをキャストする。
沈ませた『ロンズ』を水中でターンさせ、
岸寄りの流れが緩いヨレでゆっくり漂わせ誘いをかけていると、
「ドスンッ」
と重みが乗る。

アワセを入れるとPEラインを一気に引き出しながら流心にダッシュし、
その流れに乗って魚は走り出した。
そのまま魚に付いていきたいが、その先は深く釣り下れないので、
その場で耐えて少しずつリールを巻いて寄せにかかる。

ロッドの曲がりと魚の重みからして、なかなかの大物に違いない。
何度も寄せては走られたが、
粘り強いブラウントラウトをなんとかランディングに成功。

サイズを測ると53cmと納得の1匹。

正直、午前中の釣りで諦めていたけれど、
帰らずにやりきってみて良かったと思う1日でした。