リバロス ブレイドウィザード90H | |
ディノバ80DR(ディープランナー) Sワカサギ | |
14ステラ4000 | |
PEライン1.2号&ナイロンリーダー20ポンド | |
プラウ75SL | |
ネットバンド ブラック | |
長野県 犀川(さいがわ) | |
2014年10月7日&10月8日 | |
10月7日 午前7時 10月8日 午後5時 |
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晴れときどき曇り | |
11〜21℃ | |
16℃ |
台風通過の翌日だが、狙うのは増水によって動き出す大型の鱒だ。
犀川は一時的な増水に見舞われたものの、水位がだいぶ下がり始めていた。
朝早く犀川殖産漁協エリアの最上流部まで行き、濁りの状況を確かめたところ、
透明度は15cmくらいで、ぎりぎり釣りが成立するだろうコンディションだった。
いつもは犀川殖産漁協エリアの川の始まりとなる瀬口(ポイント名)だが、
上にある平ダムがゲートを開けて放水している影響で、
普段は水の流れていない瀬口の上流部に、水量豊かな川が形成されていた。
普段は水がないはずのエリアに1カ所だけ、流れの脇がプール状になったランが見えた。
流れを避けようとする魚が集まるに違いないと思い、
『ロンズ スローシンキング7cm』をドリフトさせたところ、
ブラウントラウトのオス43cmがヒットした。
その後アタリはなく、濁りが続けば新しく魚が入ってくるだろうと考え、
他の個所を探ることにした。
しかし、濁り時の釣り方が未熟なため、
瀬口の下やさざなみ(ポイント名)付近を攻めるも全く反応を得られなかった。
夕方近くに再び瀬口の上のランに戻ると、後ろから声をかける釣り人がいた。
その人物は、『オーナーズパーティー!』にエントリーの頻出する、
長野県在住の植松千英さんであった。
自分が思うに、ここ犀川では最も大鱒攻略に長けている人物で、
釣り雑誌も含めて植松さんの文章を暗記するほど読み、
それを自分の釣りに取り入れてきたものだ。
平日に出くわしたことに驚きながら犀川談義をしたところ、
今日は短時間の釣りだが、
瀬口の下で55cmほどのブラウンをキャッチし損ねたとのこと。
自分が撃沈した場所で、後から大鱒をヒットさせるなんて流石だと感心し、
場所を譲る代わりに実際のテクニックを拝見させてもらった。
これが犀川一の大鱒釣り師だと拝見するも、
後ろから見られていると釣りにくそうなので、すぐに他の場所へ移動した。
その日は朝のブラウン1本で終了した。
翌日に、再び同じ場所を訪れてみた。
濁りは少なくなっていて、植松さんのテクニックを取り入れたせいか、
『ディノバ80MDR』に40cmの体高があるニジマスがすぐにヒットした。
その後は35cmのニジマスを追加したのみに終わったので、
しばらく休んでから犀川殖産漁協のCatch&Releaseエリア下流部の瀬に足を運んだ。
上流よりも少しだけ濁りが出ていたが、むしろ大型の気配が漂っていた。
このどこかに大鱒が隠れているはずと、植松さんのロッドさばきをまねるように、
誘いを入れてから『ディノバ80MDR』を鋭角でターンをさせた。
その後に丁寧に巻いていると、急に「ドンッ!」と衝撃が走った。
ヒットしたのは、どうやら大きな魚だなと思いながら、
最初は抵抗しながらもゆっくり左右に泳ぐので、少しずつ間合いを詰めていった。
手前まで引き寄せたところ、急に下流へ猛ダッシュをし始め、全く制御ができなくなった。
同時に、太い瀬に入られたらラインを巻き取れなくなる、とかなり焦ってきた。
というのも2カ月前に同じ場所で、100mほどPEラインが引き出された後に、
ラインを岩に巻いて切っていった超大型ニジマスを捕り逃した経験があるからだ。
ロッドを立てて踏ん張ると、ダッシュは20mほどで終わったので、
また少しずつ引き寄せてようやくキャッチすることに成功した。
逞しい魚体のブラウントラウト65cmで、
まさしくモンスターと呼べる顔つきに、充実感でいっぱいになった。