リバロス ブレイドウィザード90H
ディノバ80DR(ディープランナー) Sヤマメ
スプーン21g&18.3g
イグジスト3012H
PEライン28ポンド&ナイロンリーダー16ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド シグナルレッド
コットンツイル・ロゴキャップ ダークブラウン
新潟県 魚野川(うおのがわ)
2014年4月27日
午前9時15分&45分&午後2時
快晴
9〜20℃
8〜9℃
アングラー:HARVEST秀(ハーベストしゅう) 新潟県見附市在住

雪代期の魚野川をウェブで傍観していた。
水位変動を数週間にわたり見続けていると、水温が十分に安定してきた感じが強い。

ゴールデンウイーク前半、
予定の短期4泊入院が2泊でよくなり、ほぼ1カ月ぶりに魚野川イン!
ゴールデンウイークの解放感とマッチして気分が高揚する。
水位はひと月前の平均水位から1mちょっと増水しているので、
プラグでの釣りは、やせ我慢をすればギリギリ可能という感じだろう。
護岸工事も休工していて人工的な濁りがなく、いい雰囲気だ。
いい予感がする。

久々の魚野ニジマスの釣りにキラキラする。
「何所に入ろうか」
ドライブしながら探していると、鵜たちが遊んでいる深瀬に呼ばれるように到着した。
鵜は僕にとっては、釣りのラッキーバード。
新規開拓する川では居る場所をわざわざ探して釣りをするほど頼りにしている、
深い意味のあるバードなのです。
もう「鵜たちが居る」、それだけで気分が頼もしい。

『ディノバ80DR』を選択し、水中でルアーを先行させた状態で、
ベールを返し返し、PEラインを送り込んでいると、
「バン」
ときて、1発目の鱒が勢いのあるジャンプで水から踊り出た。
ピンク色がちらりと見える、プラチナレインボー。

さすがに解禁のころよりも、断然力がみなぎっているのが明らかだった。イイね!
「また会って下され」
と言ってリリースすると、元気にジャンプしてお戻りになりました。

ふと物思いに更けると、
今年、そういえばまだスプーンで鱒を釣っていない…
よくよく考えると、『リバロス ブレイドウィザード90H』で、
魚野川でスプーンを使ったことがないぞ?
どれどれ、やってみよう。たまにはスプーニングをする。
魚野川でスプーニングが全盛だった時代にルアーデビューし、
現場で鍛えてきた世代なので、実はスプーニングが得意なほうだったりする…

先程の1匹目が出た所より少し下流位置から再スタートし、低めの層を探る。
「アラ?
『リバロス ブレイドウィザード90H』とスプーン、相性いいじゃないの! 好きかも」
とブツブツ言っていると、
「モン」
と押さえこまれる。すぐに答えは出た。
なかなかの突っ張りで楽しませてくれる。
水面を割ると、やった! 今季初のホウライマス(無斑ニジマス)さんだ。
「プリティ!」

触るのをためらうほど、奇麗です。
「ありがとう、またね!」

いい釣りになったので昼は早飯にする。
この時期はやっぱりつけ麺が好き。
最近はタレもお店で食べるものと変わらないレベルになっているし、
麺も専用で小麦フレーバーがたまらないし、専用オイルまである。
今日も4玉をペロリと完食。タレも牛乳で割り、飲み干した。
何だろう、異様な充足感と満腹感に眠くなり、
ベンチとイスをベッドにそよ風のなか、昼寝を決めた。
そして心地良く目覚めた。

さてもうひと場所、気になっている淵のポイントへ入った。
寝ている間に日差しがきつくなり、水位が減っている? 気がした。
鱒はベタベタに底へ張り付いているかも?
鏡のような川面が時折わくような乱流帯と反転流の流れの筋を狙い、
さっきより水を噛むタイプの軽い派手なスプーンにチェンジした。

ドリフト中、PEラインを送り込んでそれが流れに馴染んだ途端に…
「ズゴ!」
水中の馬の背のあちら側で待っていたのかな? ルアーを見ていかにも、
「来やがったな!」
という出方が気持ちいい。流れも手伝って、水中に張り付いて上がってきません。
「おー! ほんと奇麗だな」
ちょっとサイズアップ。

「おっきくなってね」
握手してもらっていると、
ゆっくりしていってほしかったのに、飛沫を上げて川に戻っていった。
『プラウ90SL』の水を切り、夢のサイズの大鱒を心に浮かべた。
「いつか、釣れますように!」
そう祈りながら、雪代期の増水した魚野川を後にした。