リバロス ブレイドウィザード90H | |
ディノバ80MDR(ミディアムディープランナー) Sピンク/オレンジ |
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イグジスト3012H | |
PEライン28ポンド&ナイロンリーダー25ポンド | |
プラウ90SL | |
ブレイドバー ブロンズ ネットバンド シグナルレッド コットンツイル・ロゴキャップ ダークブラウン |
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山形県 最上川(もがみがわ) | |
2014年4月17日 | |
午前7時48分 | |
曇り | |
11℃ | |
9℃ |
いいお月さまだ。
前日の釣り(『オーナーズパーティー!』No.194)の後、新潟には戻らず、
最上川滞在を1日延長した。
僕の釣り人生のなかでも、
川の流れの中でのファーストムービングの釣り方は惚れ込んで長い。
速さと精密さが求められるその釣りスタイルには、
ルアー釣りらしい醍醐味を強く感じる。
率直に痛快で面白いので、とにかくいろんなターゲットやシーズンで楽しんでいる。
時にはソルトウオーターをも含むステージで実験するように楽しんでいる。
大鱒でも特にサクラマスは、この種の釣りにうまくはまるターゲットであると思う。
最上川滞在延長の理由は、この釣り方を実施したくなったからだった。
今朝は雲が厚く肌寒い。
その気温は融雪をとどめているようでもあり、
水色は昨日より澄みに転じ始めたような気もしなくはないことから、
『ディノバ』シリーズのなかでもよりハンドリングしやすく、
速い釣りも自在にできる『ディノバ80MDR』を選択した。
昨日とポイントは同じだが、釣り上がりのアップストリームで狙い、
かつ誘いは流れに乗せて引き下ろしてくるアピールの戦術に一転させる。
昨日のアプローチとは真逆に責めてゆく作戦。
魚から反応をもらう釣り方でなく、こちらから積極的に取得しに向かう釣り方だから、
中型魚が騒ぐ朝マヅメを外したスケジュールで挑む。
『ディノバ80MDR』を全速力から、さらに閃光のようなスピードで動かす。
サクラマスの視野から鼻先に向かって飛び込む動きを見せたい。
それを見たサクラマスは、体の動きを止められなくなるだろう。
反射行動以外、どうすることもできなくさせたいシナリオだ。
昨日の様相から、このポイントにはまだ良型が残っていると確信していた。
読みどおり二つ目の沈んだテトラでの5投目。
着水点をほぼ変えず、アクションのバリエーションを毎回変えて、
積極的に挑むと勝負はついた。
ジャークの後、少し間合いを長くし、
『ディノバ80MDR』の動きがフォール気味に転じるほど喰わせの間を長引かせて、
魚の定位していそうな位置に入れて集中していると、
「ガラ、ガラ、ガスン」
アップストリームのバイト特有の、でたらめに騒がしいバイトが伝わってくる。
体勢を立て直したり、ローリングしたり、ダイブしたりする感じから、
かなり元気がよく、重く、いいサイズがファイトしている気がする。
まもなく、魚が浮いてきた。
釣り座に楽々と大鱒が寄ってくる。
良型のサクラマスが見える。
僕のイメージした釣りと、サクラマスがそれを受け止めた証拠がそこにあった。
反射行動で体の動きを止められなかったのだろう。
速い動きで接近してくるものに、条件反射で思い切り噛み付いたようだ。
その口に収まる『ディノバ80MDR』の姿勢から、口は閉じられない。
それがエラの機能を妨害したことでファイトは短く、万歳しながら浮いてくる。
一気に『プラウ90SL』で掬う。
その重さから、昨日よりサイズアップしたことを確信する。
会心の釣りを成せたことに充足し、竿を納めた。
はやり廃りの関係なく、
引き続き攻めのファーストムービングの釣り方を、
僕はこれからも思う存分に磨きたいと思っている。
こんな感じでエンジョイ&トライする春も、いよいよ盛期へ向かう。
全国のいろんなトラウトフィールドを釣り回り、よき出会いに恵まれたいものですね。