リバロス ブレイドウィザード70L
ロンズ フローティング7cm Sグリーンスラッシュ
友人お手製のシンキングミノー 6cm
ステラ3000HG
PEライン8ポンド&ナイロンリーダー8ポンド
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド セージグリーン
熊本県 川辺川(かわべがわ)
2014年3月下旬から毎週末
さまざま
さまざま
未計測
未計測
アングラー:山本 博之(やまもと ひろゆき) 熊本県球磨郡在住

「来季は、終日河で過ごす休日を」
休日釣行の同行を約束しながら、幾度となく破談となってしまった友人たちへ、
年末年始のごあいさつメールで固く誓いを立てて迎えた今シーズン。

本流に暮らすヤマメの数。
それを狙う釣り人の数。
川へのアクセス。
そのどれにも恵まれた地元の球磨川(くまがわ)流域で生活しながら、
昨年は見事なまでの大惨敗。
本来なら、川の近況を逐一報告している筈の僕が、
逆に友人たちからそれを教えられる始末だった。

変化していく環境に同期したい! と、
クリスマスやお年玉で出費のかさむ年末に、
意を決して購入した『リバロス ブレイドウィザード70L』。
早速リールを着けて桜の舞う本流に時空移動…
次は、季節を進めて初夏の本流へ…

冬の間に築いたそんな膨大な釣れるイメージを持って、
毎年ゴールデンウイークころから始まるヤマメの最盛期を迎えるまでは、
球磨川ではなく川辺川本流で遊ぶことに。

7年連続で水質日本一を記録している川辺川。
10年ほど前までは、
上流に位置する五木村辺りまで幅広の本流大ヤマメが狙えた九州屈指の川だが、
2005年に襲った巨大台風以降の上流域は壊滅的で、
川らしい姿を保っているのは中流から下流の相良村近辺だけに思える。
それでも、生息しているヤマメの数は計り知れない。
これまで釣ってきた九州各地の本流と呼べる水量を擁する河川のなかでは、
川辺川本流のヤマメは純粋な川育ちなのに、圧倒的なサイズだと感じている。

4月なら、狙いは30cm以上の幅広ヤマメ。
取水され川がやせる区間では冬の間に十分なエサにありつけないだろうから、
そこが雨後にボリュームを増して魅惑の流れに映っても、
よい魚が下流域から遡上してくる梅雨の時期までは一切手を出さない。

釣りをやる区間には魚のたまりそうなプールが幾つもあるが、
近年、飛来する鵜の影響で魚種を問わずに魚影が極端に薄い。
稚鮎が大量に放たれ川全体がにぎやかになる5月までの、しばらくの間の辛抱こそが、
その後に訪れる「幸結果」を約束してくれると勝手に信じている。

球磨川本流の豪快な瀬に比べると、遥かに釣りやすく手の出しやすい川辺川の瀬。
渓流のついでにと、5フィートクラスのロッドでも釣りが可能な手軽さが人気で、
ヤマメの魚影の濃さも相まって、釣り人の数は爆発的に増えた。

『リバロス ブレイドウィザード70L』は、この川辺川を攻略すべく投入した、
いわば川辺川専用シャフト。
信頼の『ロンズ スローシンキング7cm』はもちろん、
『リバロス ブレイドウィザード76ML』ではうまく使いこなせずにいた、
『ロンズ フローティング7cm』が面白いように動かせる。

地元に暮らす友人に依頼したお手製ミノーとランディングネット。
そして、『ロンズ フローティング7cm』を主軸に、早瀬の釣りに没頭すること約1カ月。
30匹までは数えていたヤマメちゃんたちに再会を誓いながらリリースする時、
毎回必ず魚からのコンタクトを拾うニューシャフトに感激。

そろそろ球磨川や五ヶ瀬川(ごかせがわ)も気になってきたし…
『ロンズ9cm』や『ディノバ80MR』も出番を待つ新緑の季節。
それまでもきっと、釣りの都合に合わせるように、
「川辺川専用シャフト」はバシバシと九州ヤマメを誘っていくのでしょうね(笑)。

今季はまだ背負っていない、
『プラウ75SL』の中に入れても絵になる大ヤマメ、釣りたいなぁ〜