リバロス ブレイドウィザード90H
ロンズ スローシンキング9cm Gレッド
12イグジスト3012H
PEライン28ポンド&ナイロンリーダー16ポンド
プラウ75SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド ココアブラウン
コットンツイル・ロゴキャップ ダークブラウン
新潟県 魚野川(うおのがわ)
2014年3月12日
午前11時35分
晴れ
6℃
4.4〜5℃
アングラー:HARVEST秀(ハーベストしゅう) 新潟県見附市在住

今日は放射冷却後の快晴、
上着を1枚脱ぎ、フリースも薄手に着替えたのだが、
気温に追従するかと思っていた水温は案外上がってこず、
低水温の川につかり冷えして腹に嵐を呼んでしまった。

車から雪上をラッセルして15分、
汗も冷えて不快なうえ、エチケットペーパーは持ち合わせていない。

河原での孤独と、装備不足のスリルに腹の嵐は勢力を増した。
ウェーダー内の火山臭も異様さを増し、
体内マグマの周期的な活動は、そろそろ爆発を予感させてきた…
「うぅ… 勇気ある撤退か、スノーをワイルドに駆使するか…」
お先真っ暗になりかけていた。

そうこういいながらも、集中すればナントやら?
そのまま早春の腹の嵐を堪えながら40分も釣り下ると、長距離に放り、
遠隔操作していた『ロンズ スローシンキング9cm』に幸せは訪れた…

「? ボヨン…」
ふざけたような感触、まさか?
これ魚のバイトですかね、え? そうなんですか?
そうなんですね。

今回からリールを、フィネスをコンセプトにしたモデルに換えた。
コレは何? 初めて知る違和感の先はバイトであったから驚いてしまった。
そんな心の声であります。

返事をする程度にフッキングしたら、テクニカルなジャンプ。
縦スピンも含んでジャンプ。
おー! ひし形だ!
「ハニーフラッシュ?」
キューティーハニー(美鱒)みたいです。
ランディングすると、こりゃ奇麗!

魚野川のワイルドレインボー種のなかでも、
水害以降はなかなか出会えなかったタイプである。

思いがけないうれしい再開になった、感動だ。
本音ではもう少しサイズがほしいところではあるが、
そんな小さいことを消し去るほど指折りの、
パーフェクトクラスの美形のワイルドレインボーになすがままに見とれる。

穴が開くほど見てカメラのシャッターを切る。
お別れの時、心底無事を祈った。
そうするとカラフトマスみたいに、転びそうなくらい左右に肩を揺らし、
魚野川の中の竜宮城を目指して帰っていった…
「ハニーちゃん」
名残惜しさ全開だ。
ペットを里子に出したような、センチメンタルなオヤジになる。

早春の腹の嵐の一部始終はさておき、これからのシーズンは雪代本番。
水位が高くなり常に濁りが入り、ポイントもランも釣り方もガラリと変わる…

そんな季節の魚野川の希少なワイルドトラウトたちと、
よいスタンスで仲良くさせてもらいたいものです。