リバロス ブレイドウィザード90H | |
ロンズ フローティング9cm Gウグイ | |
セルテート3012H | |
PEライン19.4ポンド&フロロカーボンリーダー12ポンド | |
プラウ75SL | |
ブレイドバー ブロンズ ネットバンド ココアブラウン コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ |
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長野県 犀川(さいがわ) | |
2013年10月18日 | |
午前7時15分 | |
晴れ |
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12℃ | |
14℃ |
ようやく台風が通過した!
大潮でしかも出水。そこから減水に向かい等圧線が緩み始め、
まさに海に山に、
「竿だ、竿だ! 竿持ってこい!」
と言わんばかりの水況と気圧配置。
ソワソワと落ち着かない…
何しろこの一大事に、
宝箱の中の大切な『ロンズ』や『ディノバ』たちは、
先週の犀川でむなしく殉職しまくってしまい…
私は薄い髪を振り乱しながら、長野からだらしなく半開きの口をし、
弾切れで魂を抜かれたような状態で、
万歳退却してきたばかりであったからだ…
「おうちで良い子にしていよう」
夜、猫の機嫌とりに猫トイレを掃除し始める。
猫砂など猫様用の飼育道具を整理しておく「猫セット」と書いたボックスをのぞくと、
爪切り入れとクシの缶の横に、何かある。
見覚えのあるパッケージがそこに。
「ナ? ウ! マジか…」
そうだった… 忘れていた。それは『ロンズ フローティング9cm』Gウグイカラー。
その『ロンズ』Gウグイを握りしめ、天気図を開いた。
等圧線のピッチは夕方発表時より2〜3倍伸びており、
またとない理想の高気圧配置に変わっている。
水量を調べると、水位は澄みが入るだろう十分な量にかさ減りしている数値だ。
早朝に現地入りすると、濁りは思っていたより濃くはなく、
フラットな流れのシャローの川底は見える。直観的に、
「1日遅かったか?」
と思えたが、河原に足跡はなくサラの状態であるようだ。
浅場にウグイがカーペットのように群れていた。
最近にしては大きい9cmサイズが、
ヌメヌメ・ワラワラとうごめいていて網ですくえそう。
今回は所用のため、長居しても昼には帰らなければならない…
今日は一撃離脱しなければならないのだ…
マジナイの呪文を唱える。
「ハッピーなトラウトでバラ色フィッシング!」
キレを殺して艶かしく演出したいため、
リーダーを細い12ポンドに、レングスも長くつなぎ直した。
岩盤川底の瀬頭から早瀬、そしてヒラキの始まりまで釣り下ってきた。
流れの変化と地形変化が共にあるレーンの中層で『ロンズ』を漂わせると、
妙な違和感が2回続いた途端、
「引っ掛けちまった? か?」
PEラインを巻きつつ『リバロス』をスイープして聞く、
「ん!?」
手が自動モードでリールをバルルルン! と巻いた途端、
都合よく成り行きのリールアワセになった…
魚はラガーマンみたいに、
「ズドッ」
とダッシュし、
「ダダウ! ダウ!」
と騒いで右往左往する、
上がってこないでこう着しようとする独特なファイトは、
好き、好き、好き、ハッピートラウトのブラウントラウトさん。
バラ色ランディングへ持ち込み、その姿を撮影し、
月光仮面のように慌ただしく新潟へと戻った。
でも帰り道は、まさにバラ色だった。
今回は一撃離脱で、あっという間の釣り。
次回の犀川は、もっとのんびり、愉快に豊かな秋冬の鱒釣りをしたいものだ。