リバロス ブレイドウィザード80M
シンキングミノー
セルテート ハイパーカスタム2500R
PEライン1.2号&ナイロンリーダー12ポンド
ハンドメイド
北海道 道北の某本流
2013年10月8日
午前5時〜7時
曇り&小雨
16℃前後
未計測
アングラー:上田 耕(うえだ こう)北海道札幌市在住

初めて『オーナーズパーティー!』にエントリーします。よろしくお願いします。
メモリアルで感動的な1日を『リバロス』と体験しました。

10月8日、火曜日。
ひと月前から予定していた道北本流へのニジマス釣り。
高めに推移していた水量もやっと安定し、
数日前から刺激的な釣果情報が携帯電話に届く。もう全く仕事になりません。

いつもは緩い感じの釣り旅がもっとーの僕たちですが、
今回はなんとなく釣れそうな予感、予定より早い集合なんて何年ぶりでしょうか、
お互い不眠なのはテンションで分かります。

午前5時、ゆっくりと夜が明けるなか、同行の本山君とスタート。
小雨交じりですが気温は16℃と、季節のわりには暖かい朝、雰囲気は抜群です。
曇天のせいかなかなか太陽が顔を出さず、
しばらく続く薄暗いマヅメが大物を予感させます。

水深はないが水量のある流れ、まだ薄暗い手元にて、
ホワイトのシンキングミノーを結ぶ。
クロスストリームで流れを通すこと数回。
目視でミノーが確認できる距離で、不意に「ドカン!」と水飛沫。
真っ黒な巨体がルアーをくわえ、川底に張り付きます。

2人顔を見合わせ、「でかいね」の一言。

激しいダッシュこそないものの、
底に張り付いた重さと、PEラインを体に巻きつける感触は、
経験したことのないモンスターの手応え。
ランディングネットに収まったニジマスは、
初めての70cmを2cm超えておりました。

素晴らしい体高と、鼻曲りの表情は、長らく生き延びてきたモンスターそのもの。
しばらく呆然の自分…
ついに70cmを捕った、この上ない達成感。

流れの中で支えた体を捻らせながら、本流に消えていったニジマスにバイバイ。
がっちりと同行者と握手を交わしたのは言うまでもありません。
すごく満足、ニジマスと本山君、ありがとう。

いつもであれば出来すぎの朝、もう十分。
きっとこんなサイズには、しばらく出会えないですよね。

いつの間にか太陽も顔を出し、しばらく先まで見通せる。
何気なく上流にウェーディング。
思い付きで、上流の落ち込みに7cmのシンキングミノーをキャスト。
上流から流れ落ちてくる小魚をイメージ、本当に投げただけ。
ラインスラッグをとると同時に、PEラインが上流から下流に電光石火で走る…

「また来ちゃった!」再度同行者にサインを出す。

掛けたからには絶対に捕りたい!
が、先ほどのニジマスとは全く違う、走りだしたら止まらない。
本当に凄いダッシュ。

一瞬で対岸のボサに突っ込み、ラインが枝に擦れている嫌な感触がくる…
「あーもーまずいかも…」あまり時間はかけられないと判断。
一瞬緩めたラインテンションを忘れ、
満月になった『リバロス ブレイドウィザード』をさらに曲げにかかる。
粘るロッドと、水流を切り裂くPEライン。

寄せてきた巨体は、朝のモンスターよりさらに体高のあるムッチリボディ。
最後は同行者にネットインを頼む。
「何を食べたらこんな形になるの?」と聞いてみたくなります。
全長70cm、朝の魚とは顔つきがまるで違う。きっとメスの個体。

これだから本流鱒釣りはやめられません。
いつかまた、抱っこできるサイズが釣れますように…

その後、ふぬけになった僕らは、
満足感とお昼に食べたラーメンの満腹感から、夕マヅメを見事に寝過ごすという…
いつもの緩い釣り旅を楽しみました。

追記
愛用の『リバロス ブレイドウィザード』は昨年、結婚した自分へのお祝いとして、
地元の友人たちがプレゼントしてくれた思い出のロッドです。
しばらくはロッドなんて買えなくなるだろうからと… 感謝。

北海道の大自然を相手に、これからも大切に使い続けたいと思います。