リバロス ブレイドウィザード76ML
ディノバ65MR(ミディアムランナー) Gブラック/オレンジ
ステラC3000HG
PEライン12ポンド&ナイロンリーダー12ポンド
長野県 犀川(さいがわ)
2013年8月22日
午前6時30分
晴れ
未計測
17℃
アングラー:池田 勇介(いけだ ゆうすけ) 長野県諏訪郡在住

今年は異常なほど暑い夏で、
梅雨が明けてからはあまり良い釣果を得られない日が続いていました。
そんななか平日に釣りに行けることになったので、懲りずに行くことに。

渇水に高水温と厳しい条件のなか、
水温が少しでも低い犀川の上流域に行くことに。

他にアングラーも見当たらないので、やる気のある魚を求めて、
7cmの『ロンズ』をキャストしながらどんどん下っていきます。
しかし、魚からの反応が全くないまま長いランを2つ流しきり、
下流にフライマンが見えたので戻ることに。

車で別のポイントへ行こうとも思ったのだが、なぜだかこの日は、
最初に流したランの流れ込みの大場所でもう1度粘ってみることに…
ポイントに戻ってきて、
広がっていた流れが全て集まった、その一点をしつように攻めます。

水深と水量がある流れのボトムを意識して『ディノバ65MR』にルアーを換える。
『ディノバ65MR』は、
このクラスのミノーでは飛距離と流れへの強さではかなりレベルが高く、
下流域の犀川殖産漁協エリアでも使える数少ない小型ミノーで、
とても気に入っている。

10投ほどしただろうか?
よりゆっくりボトムをトレースすることだけを意識してルアーを流した時。
まさに流れが集まった水流のその真下の川底で、
「モワッ」とゴミが引っ掛かったような鈍いアタリ。

すかさずアワセを入れると、
「重い!」
ただ、すぐ生命反応も得られたので魚であることは間違いない。
しかし、その魚は川底に張り付いたまま動かない。

少しずつプレッシャーを与えながら寄せてくると、
こちらに気が付いたのか、突如!
「ギィーーーーーー!」
けたたましいドラグ音を響かせ対岸に猛ダッシュ。そして2回のジャンプ!
「デカイ、ニジだ!」
一気に緊張感が高まり、
その後はドラグを微妙に調整しながら必死にダッシュに耐えながらのファイト。

10分ほど経過しただろうか?
自分の腕がパンパンになり始めたころ、
相手も徐々に疲れてきたのか浮き始めてきた。
最後は竿を立てて空気を吸わせ、ネットに引き寄せランディング。

ネットに入り暴れた瞬間にフックが外れた。危なかった。
よく見るとベリーのフックが伸びかけていた。やはり無理は禁物である。

太く、ヒレも完璧な、まさにパーフェクトレインボー。

それにしても、あれだけ同じ立ち位置から、
同じようなコースを何度もトレースした後に口を使うとは…

この魚は川底にじっと定位してルアーを追うことはなく、
目の前に来た時だけにしか反応しなかったのかもしれない。
大型の鱒はそのような個体が多いのではないだろうか?

一番いい流れの一番いいポジションに張り付いていた大型。
この渇水時期などは大場所で粘るのも大切かもしれませんね。

今年の犀川はとても好調で、自身も先月に60cmのブラウントラウトを釣り、
今シーズンはニジマス、ブラウントラウト共に、
60cmアップを手にすることができている。
その他にもアタれば良型と、数はともかくサイズはいい。

これから始まる秋のハイシーズンが楽しみである。