リバロス ブレイドウィザード86MH
ロンズ スローシンキング9cm Gグリーンスラッシュ
イグジスト ハイパーカスタム3012
PEライン20ポンド&ナイロンリーダー20ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ガンメタ
ネットバンド ブラック
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
長野県 犀川(さいがわ)
2013年3月13日&14日
3月13日 午後3時30分
3月13日 晴れのち曇りのち雨
3月14日 曇りのち晴れ
3月13日 5〜20℃
3月14日 1〜5℃
3月13日 10℃
3月14日 8℃
アングラー:STEW熊澤(シチューくまざわ) 北海道帯広市在住

3月11日、冬の北海道で計画していた長野県・犀川釣行へ出発。
フェリーに車ごと乗り込み、翌日の夕方に新潟県の港へ着くまで一泊の船旅。

そして新潟県から長野県まで走り、
3月12日の夜に今回の滞在先になる信州犀川交流センターに到着。

出迎えてくれたのは、
今回の犀川ガイドをお願いした自称「ガイドサービス・セッキー」の関さん。
どこからどう見てもスプリーモの関さんだ。

あいさつも早々に夕飯となり、信州名物のサフォーク(黒毛和羊)をいただく。
溶岩プレートで焼くサフォークのステーキ焼き肉は絶品。
明日からの人生初、待ちに待った犀川での釣りを思うと、
気分が盛り上がってしまい、お酒がどんどんすすむ。
軽く飲むつもりがついつい飲みすぎてしまい、泥酔寸前まで飲んでしまった。

翌早朝、本州で初めてのマス釣りにドキドキしながら身仕度をする。
しかし約束の時間になっても部屋から出てこない関さん。
初日から寝坊とは先が思いやられるガイドだ。結局30分遅れで出発。
どう見ても寝起きの関さんは、
「一睡もせずに考え事をしていました」
と楽しそうに言っていた。
これが本州のマス釣りの世界なのか、理解を超えている。

案内された犀川初のポイントでは、
アタリがあったが残念ながらフッキングには至らず。
次に入ったポイントでは、大きな真鯉のウロコが釣れた。
気温は20℃まで上がり、早春にしては暑い陽気。

水の色も量もいい感じだと関さんは言っているが、本命は釣れない。
自分の腕が悪いのか…
ガイドの寝坊が悪いのか…

その後、夕方まで何の異常もないままポイント移動を続けた。
そして今日はダメかと諦めかけていた時に久々のアタリ。
強い瀬の水中でギラッと光る魚体。
ファイトを楽しみキャッチできたのは40cm台のニジマス。
サイズは大きくないけれど、犀川で初めて釣れた思い出に残る1本。

その後も夕暮れまで頑張ったけれど、何もなく納竿。
夕食は関さんお勧めの、流域の食堂で馬のモツ煮定食を食べる。
初めて食べたが柔らかくて非常にうまい。ボリュームも満点だ。
納得の夕飯を楽しんだ。

そして宿に入る前に晩酌のつまみを買いに行くと、
腹いっぱいのはずなのに大量の空揚げを買っている関さん。
家族の夕飯分ぐらいある、こんなに食べられるのか?
寝坊ガイドの暴走行為が1日の終わりを不安にさせる。

宿の信州犀川交流センターに戻り、ハイボール会をスタート。
腹いっぱいで空揚げはヘビーすぎる。全く食べる気になれない。
でも関さんが1つも食べないので、頑張って2〜3個食べた。
空揚げのせいか、疲れのせいか、酔いが回る。
「明日は寝坊するかもしれません」
と寝坊宣言をしてから就寝となった。

翌朝、宣言どおり寝坊をしてしまった。
これで、前日の関さんのことを言えなくなってしまった、失敗。したり顔の関さん。
釣行2日目は前夜から朝までの大雨で水量も増し、濁りもきつい。
ダム下と言われる下流区間を見たが厳しそうだ。

「濁りが薄いかもしれないので上流に行ってみましょう」
ここで関さんがまともな釣りガイドらしい行動にでた。真剣なまなざし。
寝坊と空揚げ暴走行為の件以来、素直に従っていいのか分からないが、
ここは本州だから任せるしかない。
捕らわれの身の気分で、上流の平ダム・インレットに向かう。

車でしばらく移動していると、運転席で大アクビを繰り返している関さん。
「おっかしいな〜、まったく眠くない」
としきりに言っているが、どう見ても飲み疲れで眠そうだ。

到着した場所は放水口からの流れが注ぐ深くて長い瀬。
釣り下っていくと、ガツンと強烈なアタリ!
ついにデカ鱒が来たのか!?
慎重にファイトをする。なかなか姿が見えない。かなり大物の予感!
強引に寄せて見えたのは、北海道ではなかなかお目にかかれない魚、
ニゴイの激しいスレ掛かりだった…
ガイドの関さんは大笑いしている…

朝一のウオーミングアップをしてくれたニゴイ君に感謝して、さらに上流に移動。
ダム上と呼ばれる区間のようだ。水量は多いが濁りはさらに薄くなっている。
「この状況だと数カ所、良さそうなポイントがあるんですよ」
また急に真剣なまなざしでハンドルを握る関さん。
しかし、寝坊、空揚げ、そしてニゴイで楽しそうなガイドだ、信じていいのか?

「河原を走るとポイントの近くまでいけるんですよ」
そう言って車を土手道から河原に下ろすと、河岸林の中を走りだした。
昨晩の雨でダートコースになった道を、泥を跳ね上げながら進む。
林の向こうに川が見えていたが、どんどん遠ざかっていく。
ドカンドカンと揺られながらかなり走り回り、
気が付くと、さっき通ったダートコースに戻っていた。

「迷子になっていないですよ」
そう言いながら、再び同じダートコースを走り泥だらけになる車。
「どうですか、荒々しく男らしいガイドのサービスは」
スタックしそうになりながら、意味不明なことを連呼する関さん。
迷子になっているんでしょ!?

北海道から本州への遠征、その結末は、次回のエントリーでご報告したいと思います。
しかし、本当に犀川の大鱒を釣らせてくれるのだろうか?
その前に、ポイントまでたどり着けるのか?