4月29日、再び中禅寺湖に来た。
前回釣行時に見ることができなかった、
ワカサギやホンマスの稚魚を確認したかったのだが、
目の届く範囲にベイトフィッシュは皆無。まったく気配が無い。

遊漁券販売所のオヤジさんも「1カ月くらい遅れているんじゃない？」と言っていた。
先日降った雪の影響なのか？
水温は4℃と低く、そして湖全体が濁っているようだ。
「ホンマスはまだだな、こりゃ…」
本栖湖でスプリーモの関さんから勝手に渡された、
『ロンズ シンキングペンシル9cm』のプロトモデル。
これをホンマスに試したかったのだが、レイク、ブラウンに狙いを変更した。

しかし、好調だった前回の釣行時のようには反応が無い。
連日たたかれてスレているようだ。

それにしても濁りが酷い…
ファーストブレイク（湖岸から一つ目のカケアガリ）の沈み石が見えない。
少しでも濁りの影響が少ないポイントを探し、キャストを開始する。
魚たちもこの濁りでは、ルアーを見つけることが難しいだろうと、
フラッシングの強いスプーンをチョイスし、3投目…
「ドスン」とスプーンをひったくったようなバイト！

追いアワセを入れファイトを開始する。
ボトムから8mくらい、岸からかなり距離を残してのヒット… 強引に魚を引き寄せる！
筋肉が酸欠状態になるが休むわけにはいかない。
急深なポイントなので、時間を掛けてしまうとPEラインが水中で直線になり、
湖底のブレイクラインに当たり根ズレしてしまう。
どうにかファーストブレイクの上に魚を浮かせることに成功し、無事ランディング！

63cmのレイクトラウト、
「おしっ」
魚はいるんだな、と思ったのもつかの間。
その後のバイトはひとつも無く、スプーンも『ボーラス90』もメタルジグも全然ダメ…
前回『ディノバ80DR』でヒットのあったポイントに移動するが、やはり水色は良くない。
そのまま岸沿いに歩きながら釣り、『ボーラス90』に久しぶりのアタリがあったが…
小さいレイクだろう、フッキングまではいかない。

ファーストブレイク沿いの回遊魚に狙いを変え、
今回の釣行から新しく相棒となった『ディノバ80MDR』を結んだ。
ランガンを開始し10時をまわったころだろうか。
「居るはずなんだけなぁ…」とあきらめかけていた時、突然のバイト！
「やっと出た〜」

サイズは小さいが奇麗なレイク。本栖湖で関さんから、
「『ディノバ』なら、湖には80MDRが一番あっていると思いますよ」
と言われたことを思い出し、投げ続けてよかったと胸をなで下ろした。

この日は湖水の濁りが気になり、一度仕切り直すために帰宅した。

5月5日、釣友・マッサルとたーなかさんの3人で釣行。
今回は朝一のポイントは山側と決めていた。
まだ暗い山側の遊歩道を歩き始めると、
すでに何十人もの釣り人が思い思いのポイントに座り、開始の時刻を待っている。
僕らの目指すポイントにランタン等の光は見えず、
今のところ、釣り人はいないようだ。そこに入れる可能性はある。

思いどおりのポイントに到着し、午前4時の釣り開始時刻。
スタート早々にマッサル君のジグミノーに反応があったがミスバイト、
直後にたーなかさんのドラグが鳴った！
水面で激しく暴れる銀色の魚体、奇麗なヒメマスだ。

僕の『ロンズ シンキングペンシル9cm』プロトモデルにもアタリがあり、
フォールとリーリングを一定のリズムで繰り返しながら誘うと、待望のヒット！

マッサル君もキャッチに成功した。
1時間ほどでヒメマスのチャンスタイムは終わり、
レイク、ブラウンに狙いを変え、ボトムを探るが反応は無い。

他のポイントにいる友人のアドバイスもあり、ポイント移動を決断した。
そこは前回の釣行時に確認していた、レイクの大きい群れがあるポイント。
しばらくすると、たーなかさんのドラグが鳴っている！
フックの刺さっている場所が悪く、苦戦するも、無事ランディングに成功！
55cmの奇麗なレイクトラウトだ。

マッサル君も45cm、僕も40cmのレイクをキャッチし、気がつけば、
ヒメマス6本、レイクは10数本と、出来過ぎの釣果に大満足で帰路についた。

果たして中禅寺湖の女神様はまた、僕達にほほ笑んでくれるだろうか？