ロンズ フローティング9cm S ピンクスラッシュ
(グッドフェローズ・オリジナル『ロンズ・レイク』)
ステラ3000HG
PEライン24.5ポンド&フロロカーボンリーダー23.5ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド ブラック
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
北陸地方 某本流
2013年4月28日
午前9時30分
晴れ
13℃
9.5℃
アングラー:植松千英(うえまつ ちひで) 長野県諏訪郡在住

いよいよゴールデンウイークがスタートする。
定時に終業できるようにと数日前から調整したおかげで早々に仕事を終えて、
先週、サクラマスを手にすることができた、
福井県・九頭竜川(くずりゅうがわ)へ出発した。

週末を迎える度に、なぜか低気圧が発達して悪天候になる。
長野県から北陸に向かうのに安房峠(あぼうとうげ)を越えるルートで行く。
標高のある安房峠には、この時期には珍しく5cmほどの積雪があった。
ノーマルタイヤに戻してしまった愛車で雪道にスタックしながらなんとか峠を越えて、
予定より大幅に遅れた夜の明けるころ、九頭竜川の河原に到着した。

九頭竜川を見ると、昨晩からの雨の影響で10cmくらいの増水。
濁りもきつく、しかもゴミがかなり流れている状況に、
北陸地方の某河川への移動を決断して、再び愛車を走らせた。

自宅から長い道のりではあったが、正午前には到着した。
気になる川の状況は、増水から減水へと向かう傾向でベストなタイミング。
「明日は期待できるな」
と、まずは川の様子を探るため各ポイントへ入ると、サクラマスの釣果の情報がある。
「移動してきて良かった」
と一安心したが、暴風とスコールのような激しい雨の悪天候。
釣り人には非常につらい天候のなか、
日が暮れるまでロッドを振ったが結果はノーフィッシュで終了。
明日は釣れるだろうと、楽しみにしていた温泉へと向かうこととなった。

翌朝、AM4:30に起床すると、天気、気温ともに昨日とは違い、朝日が眩しい。
心地の良い朝に期待が高まり、
「ゴールデンなウイークにするぞ!!」
と気合いが入る。

下流部の実績ポイントは満員御礼だったが、
釣り人が早々と川から上がってくることから、釣れていないと判断した。
上流域へ移動することにする。
途中で数年前から知り合いの群馬県のベテランに遭遇し、話を聞くと、
「鱒はいる、中流域でヒットやバラシがあった」
という。信頼できる情報を教えてもらい、その上流部に入ることにした。

川幅のあるこの場所は瀬からプールになる良い感じの場所で、
きっと早朝に釣り人に叩かれているだろう。
けれどその瀬頭には岩盤と思われる馬の瀬があり、
その直後のブレイクには鱒が着いているはずだ。

ここで山梨県のプロショップ「グットフェローズ」さんオリジナルの、
『ロンズ・レイク』Sピンクスラッシュの出番。
ブレイクの頭に『ロンズ・レイク』をアップクロスでキャストし、
ターンさせて激しくヒラ打ちさせるとサクラマスがくらいついた!
60cmは軽く超えているだろうと思わせる、強い引きだ。対岸まで猛烈に走る。
主導権は完全に鱒に奪われている状況に、焦りを感じるほど走った。

実にタフな鱒は激しくローリングを繰り返しては下流へと走る。
深いプールに潜っていく鱒を、ロングロッドを弓なりに曲げて底から引き離し、
やっとのことで『プラウ90SL』にネットイン。

「なかなかのビックファイトで楽しませてくれるサクラマスではないか」
とフックを外そうとしてサクラマスを見ると、
思っていたサイズよりだいぶ小さいが、フレッシュランの雄の個体。

「雄は引きが強く楽しいとされるが本当みたいだな」
そう思わせる強烈なファイトをしてくれたサクラマスに感激し、
同時にやはり『ロンズ・レイク』のSピンクスラッシュだったなと納得。
うれしいゴールデンウイークの幕開けとなりました。

大鱒釣りの好期の始まりに、仲間たちは何処でどんな鱒を狙っているのだろうか。
そろそろ携帯電話のメールが騒がしくなりそうだ。