大型連休の初日の4月27日。
いつものように犀川殖産漁協エリアに行き、
朝早くから川に立ち夕方まで釣りをしたが、アタリも何もないまま1日が終了。
長野市内の最下流部から平ダム下流域の全区間を回っただけにショックはでかい…
しかし自分も犀川フリークの一人、こんなことはよくあること。
「明日、また来て釣ろう」
と気持ちを切り替え、家で翌日の準備を黙々と始める。
準備が終わったころ友人から電話があり、
「これから軽く一杯いかない?」
と誘われて軽く飲みに行くことに。
しかし軽く一杯のはずが、気が付けば家に帰ったのは午前3時過ぎ。
完全に朝駆け釣行は不可能。
そのまま寝てしまい、目が覚めたのは午前10時過ぎ。終わった…
犀川へ行くのを諦め、朝ご飯を軽く食べてから、
家からすぐ近くの奈良井川に向かった。
犀川漁協エリア内を流れる奈良井川では最上流部にあたる場所で、
魚が上がってきていれば必ずでかい鱒が居着くだろう所へ。
あまり知られていないローカルな場所に直行する。
川幅が狭く、対岸のテトラとブッシュ周りが深く掘れて水深のある流れの中に、
自分のなかでは奈良井川で絶対的な信頼感のある、
『ディノバ65MR』をキャストして怪しい対岸の川底へ沈めていく。
1投目の出来事だった。
川底まで沈めた『ディノバ65MR』を大きく跳ね上げると、
ゴンッとアタリがあり、アワセを決めるとドッボーンと大ジャンプ。
そのままドラグを鳴らしまくりながら下流へ猛ダッシュをする。
「魚はニジマスか?」
リールを巻きながら距離を詰めるがなかなか寄ってこない。
なかなかの大物っぽいから慎重に寄せていると、魚が浅場に見えてきた。
それはでかいブラウントラウトで、浅場を嫌がり川底に張り付いている。
ラインプレッシャーを掛けて動かそうとすると、また走り出して深場へ行ってしまった。
二日酔いの鱒釣り師よりも、元気なブラウンの方が勝っている状況。
ヤバイ状態が続いたが、しぶとく粘り、
浅場での危険なランディングになんとか成功。
二日酔いを忘れさせてくれるようなブラウントラウトは、61cmとかなりの大物。
こんな厳つい顔をしたブラウンを釣ったのは初めて。
今年の奈良井川は好調が続いている気がします。
こんなブラウンを、下流の犀川殖産漁協エリアで、
新作の『ディノバ80MDR』で釣りあげたいですね。
それにしても…
「軽く一杯」という言葉は、浅場でのランディングと同じくらい危険だ。