リバロス ブレイドウィザード86MH
ロンズ フローティング9cm Sピンクスラッシュ
(グッドフェローズ・オリジナル『ロンズ・レイク』)
ステラ3000HG
PEライン24.5ポンド&フロロカーボンリーダー23.5ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド ブラック
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
福井県 九頭竜川(くずりゅうがわ)
2013年4月21日
午前10時30分
曇りときどき雨
9℃
9.5℃
アングラー:植松千英(うえまつ ちひで) 長野県諏訪郡在住

4月中旬だというのに、真冬のように冷え込んでしまった週末。
今年もサクラマスにあいたくて、
愛車で5時間のロングドライブを経て福井県・九頭竜川へ来た。
初日は正午でも河原は寒く、厚手のフリースと防寒グロ−ブが欠かせないほど。
天候も曇り空から雨に変わり、明日は釣りになるのだろうかと心配になってきた。

激しい雨音を聞きながら、定番となっている河原での車中泊をする。
朝を迎えると河は昨日より増水していたが、
濁りは心配していたほどではないようで、釣りはできそうだ。
朝一番の場所は、北陸自動車道の上流にある大きな瀬のポイントで、
実績が高いので急いで支度を済ませて河に入った。
2時間余りを費やして攻めまくったが、しかしヒットは無い。
水道局の建物が見える所まで釣り下ると、雨は上がり空が明るくなってきた。

そこで、広大な瀬のヒラキに目星をつけた。
山梨県のプロショップ「グットフェローズ」さんオリジナルの『ロンズ・レイク』の、
サクラマスカラー・Sピンクスラッシュで、
ヒラキのスリットの上をトゥイッチングでターンさせること3投目。
「コン、コン」と前アタリのような感触のあとに、
「ドーン」と『ロンズ・レイク』が引っ手繰られた。

「サクラマスだ!!」
そう直感して、アワセを一発、二発と入れると、
サクラマスは激しくローリングしながら一気にヒラキの流れ出しへと下り始め、
『リバロス ブレイドウィザード86MH』が絞り込まれた。
これはヤバイとラインテンションを少し下げ、サクラマスの疾走を止めた。

流速の強い中でのサクラマスとのファイトは実にスリリングで、
最高に楽しい瞬間である。
流れの中のサクラマスがおとなしくなったため、下流から徐々に引き寄せると、
銀色に眩しく輝く魚体が目の前で泳いでいるのが見えた。
その口に、しっかりと『ロンズ・レイク』を咥えているのを確認する。
慎重に鱒を水面へ浮かせた瞬間に、『プラウ90SL』でネットイン!

ついに、自分にも春の幸運が訪れた、
うれしさのあまり思わず「やったぁー!」と叫んでしまった。

九頭竜川のサクラマス攻略は難しいと言われるためか、
釣り上げた時の達成感は他の河川での釣果よりひとしおであるようだ。

厳しい釣りが楽しい釣りに変わった、最高の瞬間でした。