仕事帰りの夕方5時過ぎ、職場裏のすぐ近くを流れる奈良井川に直行。
日が長くなり、夕方は日没まで1時間くらい釣りができる季節になった。
1週間前に奈良井川にある水門が閉まり、魚は上流と下流に分けられていた。
準備を終えて川に下りると、
水門を閉めたことで上流の水量は増えて全体的に緩い流れになり、
普段は見える対岸のテトラも水の中に隠れている。
少し濁りも入り、
「いつ釣るのか? 今でしょう」
と冗談を言ってしまうくらい、川の状況はいい。
夕方の光量と川の濁り具合からアピールの強めなカラーを選ぶ。
『ディノバ65MR』のGライム/オレンジを対岸の少し上流に投げ、
沈んだテトラ際の底を転がしながら、細かく跳ね上げて誘いながら様子をみる。
その2投目で、跳ね上げた『ディノバ65MR』がグッと押さえ込まれた。
アワセを入れると鱒がヒット。
魚もそれほど暴れないから40cmくらいのブラウントラウトだろうと思い、
引きを楽しみながら魚を寄せにかかっていると、
いきなりロッドがバット部まで絞り込まれ、リールのドラグがもの凄い音を立てる。
魚はPEラインを引き出して走っていく。
正直、何が起こったのか分からないままひたすら耐える。
下流では水面に波紋が浮かんで何かが暴れている。
「コイのスレなのか?」
とにかく魚を見なくては分からないから、
自分も川を下りながら魚との距離を詰めていく。
距離が詰まると魚は大ジャンプ。
でかいニジマスが何度も跳ねながら抵抗している。
絶対にバラしたくないサイズだ。
魚が浮いて近くに来たからすくおうとしたが、また下流へ走られてしまった。
…ピンチ。
それでもなんとか魚を寄せ、浮いた瞬間に強引にすくい上げランディング。
釣りあげるまで10分近く掛かったニジマスのサイズは65cm。
大きさも太さも立派なパーフェクトレインボーでした。
これからは、仕事帰りは奈良井川、
休みの日は犀川下流域のローテーションになりそうです。