リバロス ブレイドウィザード90H | |
ボーラス90 (自家製塗装) | |
10ステラ4000XG | |
PEライン24.4ポンド&フロロカーボンリーダー23.5ポンド | |
プラウ90SL | |
ブレイドバー ブロンズ ネットバンド ブラック コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ |
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長野県 犀川(さいがわ) | |
2013年2月9日 | |
PM4:00 | |
快晴 | |
−1℃ |
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6℃ |
2月9日、今週末も犀川殖産漁協エリアで冬のスローな釣り。
減水のため、深場のポイントは流れがほとんどない。
『ロンズ』でもリトリーブしなければ泳がないほどだ。
今日は鱒のライズが全くなくて、活性が著しく低いのか、
『ロンズ』のスローリトリーブの釣りでも鱒はヒットしてこない。
犀川殖産漁協エリアの川幅が最も広大な場所では、
『ロンズ スローシンキング9cm』の飛距離でもストレスを感じる。
先日、スプリーモの関さんが勝手に送ってきた『ボーラス90』に換えてみる。
遠投性能の優れた『ボーラス90』の圧倒的な飛距離で、
対岸のテトラ帯まで到達させることができた。
自重のある『ボーラス90』は、
やや速めのリトリーブでローリングする派手めのアクション。
ロッドワークに俊敏に反応する軽快な動きで誘いを入れながら、
ミノープラグのようにリトリーブしていると、
下流50mほど先でガツンと大きな魚からのアタリ。
アワセを入れるがフックアウトしてしまった。
ここぞと思い、同じ立ち位置からトレースコースを微妙に変える。
上流対岸までキャストしてテトラの根元に着底させ、
大きくシャクリ上げてからリトリーブすると根掛かりしたかのように、
『リバロス ブレイドウィザード90H』が大きく曲がってしまった。
しかし、PEラインがゆっくりと引き出されているのを感じて、
アワセを一発入れると、上流へとPEラインの先が動いていく。
鱒だと確信して追いアワセを入れた。
すると、50mぐらい沖から一気に自分の方へ向かって走ってくる。
そのスピードはエクストラハイギアのリールでも追いつかないほど速い。
足元のカケアガリに達した大きな黒い魚体が目に入る。
人間の気配を感じたのか、今度はドラグ音を鳴らして対岸辺りまで走った。
テトラに潜りこんだのか心配になったが、
「グン、グン」と『リバロス ブレイドウィザード90H』がベリーまで曲がる。
ヘッドシェイクの感触から、テトラに入られてはいないようだ。
足元で一瞬だけ姿を見た黒い魚体と、振り幅の大きなヘッドシェイクから、
ヒットした鱒は間違いなく超巨大だ!!
そう思った瞬間に、極度の緊張から自分の体が硬直状態に陥っている。
「ランディングすることができるのか?」
そう考えているだけで時間だけが過ぎていく。
巨体の鱒は遥かかなたの沖で時折ヘッドシェイクしては、
さらに下流へ下っていく。
スプールを見ると150mのPEラインが半分近く引き出されている。
カタツムリが移動するくらいのペースで焦らずに、
鱒に警戒されないように寄せていくしかないだろうと思う。
どれだけ時間をかけたのか、ついに7〜8m先の浅場まで巨体がきている。
ロッドを引くと鱒も寄ってくるようになり、
「やっと射程距離にまで寄ってきたな」
と思った瞬間、ラインテンションがなくなりフックアウトした。
回収した『ボーラス90』のフックには異常は見られないことから、
きっと長時間のファイトでフックポイントが広がってしまったのだろうと予想がつく。
超大型だと分かっていただけに、残念で居ても立ってもいられない心境だ。
しかし『ボーラス90』の可能性の高さにさらにかけてみようと、
凍りつく寒さのなか、ひたすらキャストを繰り返した。
夕方になり、寒さで手足の感覚がなくなってきたころ。
ミノープラグでは到底届かないほどの沖から、
40cmのネイティブな、美しい魚体のブラウントラウトを釣り上げ終了となった。
今日は、半日で3ヒット、1キャッチの釣果。
忘れることのできない超大型とのファイトに導いてくれた『ボーラス90』は、
私にとって革命的に新しい大鱒ゲームの始まりを感じさせる。
これから使い込むほどに、
その威力をさらに発揮してくれるのだろうと感じた1日でした。