購入したての『リバロス ブレイドウィザード70L』のデビュー戦に選んだのは、
道北を流れる石狩川（いしかりがわ）の上流域。

朝6時に、二日酔い気味の“MACKEREL（マッカレル）石山”先輩を乗せて出発。
約1時間のドライブで石狩川本流と支流の合流点に到着。
石狩川はまだ雪シロの濁りが残っているが、釣りはできそうだ。

ラインシステムを組み、お気に入りの『ディノバ65MR』を結んで戦闘開始。
『ディノバ』をボトムまで沈め釣っていくが、異常なし。
開始早々にKO気味…

2流し目、ルアーを『ロンズ スローシンキング7cm』にチェンジして間もなく、
PEラインをとおして「グングン」と、久々に味わう魚の感触。
「ブンブン」と頭を振って抵抗しているが無事キャッチ。

『リバロス70L』の初フィッシュは、プリプリに太ったイワナ君。

数枚の写真撮影に付き合ってもらい、リリース。
「ありがとうイワナ君。バイバイ」

その後、数カ所釣ってみたが僕も“MACKEREL（マッカレル）石山”先輩も異常なし。
そこで地元・道東の湧別川（ゆうべつがわ）に移動。
中流域のお気に入りポイントに入ってみる。

このポイントは昨年の秋に来道したスプリーモの関さんが、
ランディングミスで60cmオーバーのニジマスに逃亡された鬼門の場所。
1度は『プラウ』に入れたニジマスをバラした関さんに、
「ダメな男だ！」
「ありえない！」
「何やってるんだオタンコナス！」
と心の中でこっそり厳しく接した思い出がよみがえる。

あの日の悪夢のような大型ニジマスを思い出しながら釣っていると、
『ディノバ65MR』に「ガツン」とアタリ！
思いっきりフッキングを入れるといきなり2発の大ジャンプ。
ロッドが『リバロス70L』なので最高に楽しい！

慎重にやりとりし足元まで寄せて見えた魚体は60cmクラスのニジマスだ。
強烈なファイトをライトタックルで存分に楽しんでから、
ランディング体勢に入り『プラウ90SL』に手を掛けた瞬間、
なんと目の前で最後の力を使ったファイナルジャンプ！
…やられた。最終ラウンド逆転KO負け。

「燃えたよ。燃え尽きちまった。真っ白にな…」

まさか関さんと同じ場所でやってしまうとは…
あの時、心の中でこっそり激しく罵ったことを正式に謝罪します。
本当にすみませんでした！

今夜のハイボールは、オアズケ。
「おれはダメ男だ… 関さんと同じで、おれもオタンコナスだ…」