リバロス ブレイドウィザード90H
ディノバ 80ディープランナー Sベイト
10ステラ4000XG
PEライン24ポンド&ナイロンリーダー20ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド ブラック
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
長野県 犀川
2012年5月12日
AM11:25
曇り
10℃
11℃
アングラー:植松千英(うえまつ ちひで) 長野県諏訪郡在住

ゴールデンウイークが終わり、
雪代が落ち着いてきた長野県・犀川(さいがわ)。
今日は水色、水量ともに良好な状態で、
サクラマスシ−ズンの真っ最中ではあるが、独り、犀川に行くことを決意した。

今シーズンからは、
超大型鱒を照準に開発された『リバロス ブレイドウィザ−ド90H』が、
心強い新たな相棒となった。
難攻不落の犀川の大鱒が釣れるようにと祈るばかりなのである。

川に到着すると、
釣れない犀川で有名になってしまったせいなのか、釣り人は少なく、
人気ポイントでもその姿は見えない。
5月とはいえ、朝の気温は6℃しかない冬のような寒さになってしまい、
だから水深のあるテトラ帯を釣ることにした。
普段流れの穏やかなこの場所にしては、今日は水の動き(流れ)があり、
魚が活発に動いていることを期待する。
ボトムに潜む超大型鱒の目の前まで送り込もうと、
深場で威力を発揮する『ディノバ80DR』をフルキャスト!!

『ディノバ80DR』&『リバロス ブレイドウィザ−ド90H』の組み合わせは、
圧倒的な飛距離を生み出し、遠く離れた対岸のテトラ帯まで探ることができる。
一般的なヘビーシンキングミノ−では、
ボトムまで沈め込むことが困難なこの深場。
でも『ディノバ80DR』はボトムまで潜行することが可能で、
強烈なレンジキ−プ力で「ガツガツ」と川底にリップを打ちつけながら泳ぐ。
根掛かりに注意しながらの釣りに緊張する。

「やばいっ(根掛かり)」と感じた瞬間に『リバロス』を真上に跳ね上げると、
ロッドが曲がり、PEラインが下流へと動いていっている。
根掛かりではなく、鱒の感触が伝わってきた。
しかもグイグイと深場へ潜っていく。
かなりパワフルな鱒で、なかなか姿を見せなかったが、
ネットに入った鱒は、なんと体長44cmの太ったイワナだった。

このサイズでもなかなかのファイトで、驚かされた。

この後、同じ場所でもう1匹の鱒のヒットがあり、
同サイズくらいの虹鱒が大ジャンプ!
その直後バレてしまったが、この連続ヒットに、
「今日は魚の活性が高いのでは?」
と思い、いつもより下流まで釣り下り、より深い場所にたどり着いた。

対岸にあるガケへ『ディノバ80DR』をフルキャストすること数回目、
やっとその対岸まで飛距離を稼ぐことができ、
最深部のボトムに沈め込むことに成功した。
PEラインから「ガツガツガツッ」という感覚が伝わってくる。
ボトムに『ディノバ80DR』が張り付いたように泳いでいる状態だ。
根掛かりの発生に緊張しながら『リバロス』を跳ね上げ、
未然に根掛かりを回避するような動作を繰り返しながら誘うと、
PEラインが完全に停止して動かなくなった。

鱒のヒットかと思い、もう一発『リバロス』を力強く跳ね上げる。
すると今度は逆に『リバロス』がベリーまで絞り込まれ、
片腕だけではタックルを支えられない状態に、大型の鱒のヒットを確認した。

下流でヒットしたが、ゆっくりと上流の自分の方向へ泳いできている。
手前へ引き寄せようとすると、寄せることができないほど重い。
無理は厳禁な感じがする。
水深が3mはあろうかという深場の川底に張り付いているようで、
姿はまるで確認することができず、そのまま数分が経過していった。

徐々に浅場に誘導してくると、左右に走り出し、
ドラグを鳴らしながらダッシュをするようになった。
水中で暴れる姿が見える。
『リバロス ブレイドウィザ−ド90H』にふさわしい、大型のブラウントラウトだ!!
「どうか無事に『プラウ90SL』に入ってくれ!」
と祈りながら重い魚体を浮かせると、一気にネットの中に入れることに成功。

黒点の大きなワイルドなブラウントラウトは、
体長66cm・体重3.6kgの太い魚体。

「こんな鱒はそう簡単には釣りあげられないだろう…」
と、かなり良い気分にさせられた1匹であった。

夕方、さらに40cmの虹鱒を釣りあげて納竿となった。

今日は鱒の連続ヒットに恵まれた日で、
これから迎える最も難易度の高く、そして面白い、
初夏の大型虹鱒釣りシーズンを期待させる、最高の1日となった。