リバロス ブレイドウィザード76ML
ロンズ スローシンキング9cm Gオレンジスラッシュ
イグジスト ハイパーカスタム3012
PEライン16ポンド&ナイロンリーダー16ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ガンメタ
ネットバンド ブラック
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
北海道 幌内川
2012年4月21日
AM10:00
晴れ
11℃
6℃
アングラー:STEW熊澤(シチューくまざわ) 北海道紋別郡在住

長い冬がやっと終わり、ついに春が来た北海道。
それと同時に雪シロが入り、濁りと増水で、多くの川は釣りが厳しい状況に。
そんななか、仕事で行った町を流れる川は、多少の増水はしているが濁りはない。
「もしかしたら幌内川(ほろないがわ)も濁っていないのでは…」と思い、行ってみる。

河口から幌内川の流れを見ながら上流へ車を走らせる。
水位は少し高いが、やっぱり濁っていない。
いい天気、いい水で釣りができる喜びにニヤニヤしながら十数km走った。
そこで見つけた良さそうなポイントから釣り始めようと準備をする。

ところが「あれ? 無い? 無い!?」
前日に用意したはずの熊スプレーが見当たらない…
ヒグマの出没が多い幌内川流域のためちゃんと用意したのに、
なんと家に忘れてきてしまった…

かなりビビリながら川に入る。
『ロンズ スローシンキング』を結び釣り始めるが、怖くてなかなか集中できない。
去年の夏に行った天塩川(てしおがわ)上流のニジマス釣りで、
子供が見ても恥ずかしいほど熊鈴を激しく鳴らして警戒しまくっていた、
スプリーモの関さんを思い出しながら、ぼくも全身警戒態勢で釣っていた。

するとPEラインの動きが止まり、竿先が重くなる。
アワセを入れると流れに乗り、一気に下流へ走る。
その先には白波を立ててザブンザブン流れる激流が待っている。
バレるのを覚悟で、手でスプールにブレーキを掛けやや強引にランディング。

サビなのか、色の濃い魚体に黒点がビッシリの52cmのニジマス。
ヤッター、今シーズン初の50cmアップ! うれしいーーー!!

よく太った早春のニジマスに気を良くして、下流のポイントに移動すると、
なんとバラバラになった鹿の亡きがらが…

猟師の仕業か、冬の厳しい自然環境に耐えられなかったのか、
ヒグマに襲われて食われたのか分からないが、
「これは危険だ!…」と思い、急いで納竿。

無事に家に帰り、つまみに旬の毛蟹、山菜の山わさびのしょうゆ漬けで祝賀会。
いい引きだったニジマスを思い出すとたまらなく楽しいが、
あれがヒグマの食事の後だったらと想像すると、たまらなく怖い。

2つの飲酒理由で酒量がどんどん増えてしまう。明日は二日酔い決定だな…
今夜は大切な相棒・熊スプレーと一緒におやすみしよう。