2月下旬、ホームレイクの山梨県・本栖湖（もとすこ）で釣りをしていると、
久しぶりとなる芦ノ湖（あしのこ）マスターS氏との再会。

話し込んでいると、
「芦ノ湖の魚は以前と変わり、
凄くいいコンディションになっているので、ぜひ来てください！」とのこと。
早速、芦ノ湖へと向かうことにした。

それから、今シーズン3回目の芦ノ湖。
地元のアングラーに話を聞くと、ワカサギの接岸は平年より10日ほど遅れているとか…
芦ノ湖マスターS氏より聞いていた「いいマス」はいつ釣れるのだろう…

1回目、 撃沈。
2回目、 雪… 撃沈。

迎えた3回目の芦ノ湖だ。
「簡単には釣れねーなぁ」などと思いながら、今日もいつものポイントに入った。
ここは、他のポイントよりも接岸したワカサギが多く見られ、
先のS氏も今シーズン、57cmのブラウントラウトをキャッチしている。

朝マヅメのワンチャンス。
「やっぱりダメかぁ…」
気持ちを切り替え、次のポイントに移動する。

『ロンズ・レイク』PSチャートを結び、2回目の釣行で入ったポイントへ。
（『ロンズ・レイク』は山梨県甲府市のプロショップ「グッドフェローズ」さんと、
スプリーモの関氏が、湖専用にチューニングした『ロンズ フローティング9cm』。
湖専用にチューンした割に、昨シーズンはサクラマスの釣果をよく聞いた(笑)。
基本設計の良いミノーは、イジッても良いんだな…）

風向きを読んで、立ち位置をやや北にずらし、1投目。
『ロンズ・レイク』が最大潜行したところで、ジャーク、デッドスローリトリーブ。
これをワンセットとして、2セット目。ジャー…

「コトッ！」
ん？ アタリか？
「ズドッ！」
ヒット！！

『ロンズ・レイク』がひったくられた。
体を左右に大きく振り、激しく抵抗している。リーダーが体に当たりロッドが暴れる。
ファーストブレイク（カケアガリ）まで寄せたところから、今度はダッシュ！
3回ほどダッシュを繰り返し、やっと姿を現した。
そのマスは太く、重く、すぐそばまで来ているのにそこから寄ってくれない。

ドラグを締め、強引に寄せてなんとかネットに入れた。
やっと釣れた、芦ノ湖のいいマス…

S氏の話は本当だった。61cm・3.8kgのニジマス。

芦ノ湖の魚を良くしようと尽力している、漁協・関係者・釣り人、
そしてお魚ご本人？ に感謝し、リリース。
元気に泳いでいったのはいいのだが、
尾ビレで水面をたたき、僕に湖の水をぶっかけて帰っていきやがった（笑）。

その夜、お酒の量が増えたのは言うまでもない。
「次はブラウンが釣りたいなぁ」などと考えながら…