ディノバ 65シャローランナー (プロトモデル)
ステラ2500HGS
PEライン12ポンド&ナイロンリーダー12ポンド
プラウ75SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド セージグリーン
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
長野県 奈良井川(ならいがわ)
2012年9月22日
PM1:00
曇り
23℃
18℃
アングラー:植松千英(うえまつ ちひで) 長野県諏訪郡在住

朝晩と冷え込む季節となり、
秋の遡上ヤマメ&アマゴ狙いで山岳の川へ行っているが、
渇水で魚はなかなか姿を見せてはくれない。
シーズン残すところ、あと10日も待たずに禁漁になってしまう。

そんな時、注文した『ディノバ65MR』オータムモデルの新色が届くと、
そのなかに開発中だと思われる『ディノバ65』の新型が混入されていた。
テスト中の『ディノバ65SR』で秋鱒にチャレンジしてみてくれませんかと、
スプリーモの関さんから一方的に、
『ディノバ65』のシャローランナーが2つ、自宅に送られてきたのだ!

秋の大型遡上ヤマメ&アマゴを狙うフィールドは、
本流ではなく山岳地帯の渓流。
小規模河川のため異常なまでの警戒心を持つ鱒に口を使わせるために、
『ディノバ65MR』より上層でひたすらリアクションバイトを誘えそうな、
新型の『ディノバ65SR』が有効なのではないかと期待が膨らんだ。

いつものルアーボックスに届いた『ディノバ』たちを入れ、
早速、お目当ての山岳渓流へと向かった。
入渓すると、やはり渇水で水量が少なく、鱒の遡上は確認できない。
ルアーに反応するのはチビイワナ&ヤマメだけ。
早々に見切りを付けて里川の虹鱒狙い変更し、山を下りることにした。

松本市の市街地を流れる奈良井川へ。
この川も渇水していて、釣り人の姿は見られず、貸し切り状態だ!
虹鱒の着きそうな瀬の続く場所に入り、
待っていましたとばかりに新型の『ディノバ65SR』を結んでキャスト。

すると水の噛み具合が良く、
ヘビーウェイトシンキングミノーとは思えないような軽快な泳ぎに驚かされる。
トゥイッチを入れるとフローティングミノーのように「フワッフワッ」と左右にダートして、
『ディノバ65MR』よりイレギュラーなアクションを派手に演出できるではないか!

これを見て調子に乗り、急流の瀬の頭から、
6フィートのショートロッドでバシバシとトゥイッチを入れていく。
何度も撃ち込んで表層で激しくヒラ打ちさせていると、
突然『ディノバ』が視界から消え、PEラインが引き込まれた。

激しい動きに耐えられなくなった鱒が、
凄い勢いで表層へと浮上して『ディノバ65SR』に食らいついた瞬間だ!
超大型ヤマメのようなバイトだが、
ヤマメにしては引きが強烈で引き寄せることが困難なほど。
鱒はヘッドシェイクしながら流心へ潜っていく。
どうやら正体は虹鱒のようだ。
6フィートのショートロッドは満月に曲がり、この鱒とのファイトが最高に楽しい。
ヒットした瀬の頭から50mほど下流まで走られた場所で『プラウ75SL』にネットイン。

『プラウ』の中の鱒はやはり良型の虹鱒(体長46cm)で、
盛期に比べて体色が濃く、鮮やかなレッドバンドが季節を感じさせる。
釣りあげた達成感と、
もうすぐ禁漁になってしまう寂しさで、複雑な心境になってしまった。
それでも、釣れた事はたまらなくうれしく。

来週は『オーナーズパーティー!』No.102に掲載されていた、
信州・天竜川(てんりゅがわ)においての今季最後の釣り。

『リバロス ブレイドウィザード70L』と『ディノバ65MR』、
それと新型『ディノバ65』のシャローランナーで、
虹鱒や川メバルたちと遊びたいなぁと思うと、今から次週の釣りが楽しみだ。