リバロス ブレイドウィザード70L
ロンズ スローシンキング7cm Sピンク/オレンジ
シンキングミノー6cm
バンキッシュC3000HG(2500スプールに交換)
PEライン0.8号&フロロカーボンリーダー10ポンド
ブレイドバー シルバー
長野県 天竜川(てんりゅうがわ)
2012年9月22日&23日
22日 AM7:30 / 23日 AM9:00
22日 快晴 / 23日 雨
22日 22℃ / 23日 16℃
未計測
アングラー:植田 学(うえだ まなぶ) 長野県上伊那郡在住

7月に入ってから、全国的な猛暑と渇水は信州・天竜川でも続き、
初心者アングラーには過酷な条件。
この猛暑と7月から解禁となった鮎釣りの方から逃げるように山に入り、
渓流釣りを楽しむ生活がしばらく続きました。

しかし、自分はどうしても本流の大物と対決したい。
今季新調した愛竿『リバロス ブレイドウィザード70L』により、
ルアーコントロールがしやすくなったことで攻める独特の楽しさが頭にこびり付き、
「本命は本流!」
を胸に、週末時間があれば地元・天竜川に足を運ぶ日が続いていました。

周りの人には珍しいと言われましたが、
ある時とんでもない大物? にルアーを見事に飲み込ませ、
少し溶けた餌だけをフッキングして体内から抜いたという珍事もありましたが、
マスの魚体とは無縁の日々が流れました。

暑さが多少緩み、釣り仲間の方々も本流に足を運び出すなか、
「絶対捕ってやる」という気持ちはより強くなり、
「どうやったら? どこへ行ったら?」の疑心で、
頭の中がグルグル状態の毎日でした。

そんななかでも、飽きずに私に付き合ってくれるのは、やはり鮎くん。
「あなたじゃないのに…」と思いながら、
「でも天竜川で釣っている自分が好き!」の世界に勝手に入り込み、
来る日も来る日も本流にこだわった時間を費やしていました。

そんなこんなで猛暑も緩みだし、
「雨も来たし、今夜は多少肌寒いかな?」と思いながら眠りについた翌朝。
「やっちまったー」久しぶりの涼しさにしっかり寝ちゃった。時は午前6:30。
「もう遅いかなあ? でも行くだけ行こう!」
と自宅から車で5分の、昨今諸先輩方もアタリを感じている有名なポイントへ。

「あれ? 誰も居ないじゃん、しっかり攻めよう」と決めて川に入ると…
「あれれ、そこに入っちゃうの?」後から来た鯉を狙う方に、
そこしかないじゃんと思える下流のポイントで、
長〜い竿を2本セットして釣りを開始されてしまいました。

変な喧嘩をしてもつまらないし、
「今日は水量も温度も違う! あそこだけにレインボーはいるんじゃない!」
と自分の感を信じ、
いつもより丁寧に、対岸ぎりぎりから、深場から脇に、ルアーをより自然に、
を心掛けながら刻みに刻んでロッドを振りだしました。

いつもより冷たい水温と圧力ある水量をウェーダーに感じながらも。
「やっぱり今日も駄目か?」が頭をよぎりだしたころ、
カケアガリから瀬脇に出たルアーに、
軽いトゥイッチを入れながらPEラインを寄せていると…
「ガツン」
「あれ? あ、走っている? 鯉じゃないよね?」
魚体が確認できないなか、明らかな重みで上下左右に逃げ回る相手!
多少固めにしてあったドラグも気持ち緩めて、長期対戦モードに。

「絶対上げてやる」と気構えた瞬間、
『リバロス ブレイドウィザード70L』の竿先を浅瀬にコントロールすると、
意外にもすんなりと正体を見せてくれたのは、
「おお、2ヶ月ぶり?」

このシーズンもずっと川で過ごしてきたのに無傷で奇麗な魚体の、
「粘った、いやこだわって通い続けたかいがあった〜」
と心より感じさせてくれた42cmのレインボーでした。

私の腕の希薄さで疲れているレインボーを、
本当に短時間で記念撮影だけして、
遊んでくれたお礼にすぐに水に戻し丁寧にリリース。
下流に入られた鯉釣りの方とも、川を上がる時には釣り話で談笑。

「やっぱり、本流は楽しい」

色んな事で頭の中がモヤモヤしていましたが、この一発ですべてリセット。
明日への活力につながります。
残り、天竜川禁漁まで1週間。もう一度、この感激を味わいたいです。
(体長は42cmのレインボーとしましたが、
写真を見るとフレーム内径44cmのネットを飛び出していますね?)

翌23日朝、午前5時に起床するものの雨。
朝食をとりずっと悩み続け、
「やっぱり行ってみよう!」
今日はここでしか釣りができないかもという、湧水の合流する場所へ。

案の定の増水で、私の川歩きでは危なくて岸際を攻めることしかできない。
そこで、湧水出合いの岸際1〜2mほどを『ロンズ スローシンキング7cm』で、
上流から丁寧に丁寧を重ね、徹底的に攻める。すると…
「ありがとう!」
ガツンという手応えの後、今日のお相手はしっかりジャンプ。
堤防の上では昨日仲良くなった鯉釣りの方が見守ってくれている。
慎重にランディングしたのは45cmのニジマス。

鯉釣りの方も駆け下りてきてくれて、一緒に感動を分かち合えました。
しかし増水が激しくなり、安全優先で撤収。

「やっぱり、本流は楽しい」

100円ショップで購入したメジャーで、
ネットの中で魚が暴れている状態で測ったので、誤計測もあるかも。

でもそんなことは関係なく、
釣り2年生は、川に出ることを今後も楽しみます。