リバロス ブレイドウィザード80M
ロンズ スローシンキング9cm Gパールスラッシュ
イグジスト ハイパーカスタム3012
PEライン16ポンド&ナイロンリーダー16ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ガンメタ
北海道 天塩川
2011年7月28日
AM12:30
晴れ
32℃
24℃
アングラー:STEW熊澤(シチューくまざわ) 北海道紋別郡在住

楽しみにしていたスプリーモの関さんと、夏の北海道・5日間の釣行。
前回、春の終わりに一緒に釣りをした時。
関さんは早朝3時の待ち合わせで4時に現れ、
「あれ、4時ではなかったでしたっけ?!」と寝ぼけたことを言っていた。
何をしにわざわざ北海道まで来ているのだと、軽い人間不信になった…

今回、初日〜3日間は地元の湧別川(ゆうべつがわ)をやる。
3日目、関さんが60cm後半サイズは間違いないニジマスをヒット!
しかし一発ハイジャンプを決めてから猛ダッシュしたニジマスに逃げられてしまった。
どうやら違う魚種のスレ掛かりと勘違いし、追いアワセを入れなかったらしい。
かなり低活性で厳しい状況の川で、ありえないバラシ。
僕は心の中で、激しい葛藤と戦った。
せっかく遠い北海道まで来ているのだから、いいニジマスを釣ってほしい!
でも、まったく何をしに北海道まで来ているのだか、このオタンコナス!
前回の寝坊事件に続き、重度の人間不信になった…

翌日、石狩川に行ってみるも濁りがきつく、悩んだ末に断念。
すると、天塩川(てしおがわ)に行ったこともない僕の無責任な思いつきにより、
急遽、そのまま天塩川に移動することになってしまった。

「濁っていたらどうしよう…」
「どこに入ればいいのか…」
「やっぱりおれはオタンコナスだ!」

などなど考えながら車を走らせ、昼前には何とか到着。
上流部ではクリアだった水が、釣りをしてみようと思った場所ではかなり濁っている。
水温も異常に高い。釣れるのだろうか? と不安になる。

明日の昼過ぎで終了となる今回のニジマス釣り。のんびりしてはいられない。
『ロンズ』を結びしばらく下ったランで、流心の下を抜けると何かがドンときた。
PEラインをジリジリ引き出し下流にゆっくり走っていく。
しばらくの格闘の末『プラウ』に収まった天塩川初フィッシュは、64cmのニジマス!

ヒレがデカく、太いボディ。頬は赤く、尖った顔がカッコイイ。

関さんが笑顔で祝福の言葉を掛けてくれる。
うれしくて、寝坊とバラシの件はチャラにしてあげようと決めた。

それから、ポイント開拓をしながら下流部に移動するも、残念ながら異常なし。
日暮れまで川を見て回り、夜は焼き肉とハイボールをいただき明日に備える。

最終日、朝一は昨日64cmが出たポイントに入る。
開始早々に流心に沈めた『ロンズ』にアタリ。
ファイトを楽しみランディングに入るが、魚の下ではなく上をすくう痛恨のミス!
『ロンズ』のフックが『プラウ』のネットに絡まり、
そのまま岸まで魚を引きずり奇跡的にキャッチ。
52cmのニジマスと、朝一の笑いもとれ満足(笑)。

その後、関さんが59cmの雄っぽいニジマスをキャッチ。
更に関さんも僕も50cmクラスの良型を追加し、昼過ぎに川から上がった。
連日の炎天下、そして不慣れな川での釣りで、関さんは完全にフラフラだった。
もちろん僕もフラフラで、体力の限界まで頑張った。
でも終わってみれば万々歳、夏のニジマス豊漁祭は幕を閉じた。
とても思い出深い、道北のニジマス探検釣りになった。

でも、一番忘れられないのは、関さんにメールで起こされ、
慌てて待ち合わせ場所に行くと、
待ち疲れた関さんが、北海道の街角にポツンと独りで立っていたこと。
奇麗な朝焼けのなか、ボクシングで負けたルーザーに見えた。
実は今回、僕は初日の待ち合わせで寝坊をやらかしていたのだった。
でも僕はこのヘビーな自分不信とも激しく戦いながら、
なんとか立派にニジマスを釣り上げた

2人とも本当によくやったと思う。
ハイボールを飲んで、細かいことは忘れておこう。