リバロス ブレイドウィザード86MH
ロンズ ファーストシンキング9cm Gオレンジスラッシュ
10ステラ4000XG
PEライン20ポンド&ナイロンリーダー20ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ブロンズ
長野県 犀川
2011年8月6日
AM10:15
晴れ
30℃
19℃
アングラー:植松千英(うえまつ ちひで) 長野県諏訪郡在住

長野県の本流で難攻不落の大型虹鱒を狙い、夏の犀川を釣り歩く。

連日の夕立、集中豪雨により、川は増水と濁りで釣行のタイミングがつかめず、
いつしか水温が最高値に達する8月に突入してしまった。
昨年から良い釣果に恵まれずに、さらに真夏の厳しいシーズンへと入ろうとしている。

8月6日、濁りがとれてきた犀川。
今日は晴天で釣りができそうだ。
しかし真夏の犀川は暑く、水温は上昇して、釣りができるのも今週中までだと思い、
早朝のAM4:00から釣りを開始してみたが、ノーバイト。
そのポイントを数往復することに5時間余りを費やしながら、
ここぞという場所を丹念に探ると、深場から体長46cmの虹鱒がネットに収まった。
続けてもう1匹、同型の虹鱒をヒットさせることができた。

更に大型を求め、『ロンズ ファーストシンキング9cm』Gオレンジスラッシュを、
目の前に広がるプールへフルキャスト。流心の底へと『ロンズ』を沈め込み、
川底をゆっくりとリトリーブしながら、小さくトゥイッチングするスローな釣りを心掛ける。
すると突然、ラインを「グッググー!」と引っ張られるような感触がわずかに伝わり、
強くアワセを一発入れると、生命反応あり!

「ズシズシズシ」と力強い鱒のヘッドシェイクがPEラインを引き出し、
『リバロス ブレイドウィザード86MH』をバット部まで曲げている。
これは大型ではないかと慎重になり、川底にへばりついて動かない鱒に、
リーリングでプレッシャーを与えると、急にラインテンションが緩み、
その鱒が水面から大ジャンプした。

その姿は体高のある虹鱒だった。
1年に、いや現在では数年に1匹釣れるかどうかの大型だ。
先ほど釣りあげた2匹の虹鱒とは、けた違いのパワー。
フックが伸ばされるのではないかと、ひやひやさせられたが、
このポイントは、水深はあるが犀川にしては流れが穏やかで、
水没したテトラなどのストラクチャーもない地形のため、人間の方が有利な場所。

幾度もドラグを鳴らしてPEラインを引き出され、寄せては走られることを繰り返す。
ようやく手前まで寄せると、体力を消耗した虹鱒は水面に頭を出した。
『プラウ90SL』を差し出しランディングしようとするが、重量級のため容易ではない、
それでも再度ロッドを立て、虹鱒を引き寄せて水面に浮かせネットイン。
ネットが持ち上げられないほどの、
「体長64cm、体重4.2kg」の大型が『プラウ』へ見事に収まった。

真夏の強い日差しに照らされて、プラチナカラーに輝く大型の虹鱒。
美しくもあり、野性味溢れる凄みもある魚体は、
本流鱒釣り師たちを魅了し、手にした者に存分の感動を与えてくれる。

これだから、本流鱒釣りはやめることができないのである。
今夜は70、80cmオーバーの虹鱒を夢見て、大好きなウイスキーで祝杯をあげよう!!