７月も中旬になり、遡上したサツキマスは上流域へその姿を消してしまったのか。
いったい何処へ行ってしまったのだろう？

「いや、サツキは居る」

ただ、河川に入り時間がたち、口を使わないだけなのだろうか？
限られた時間の中で、サツキマスが付きそうな場所を『ロンズ スローシンキング７cm』アユカラーで、アシ際ギリギリをダウンでゆっくりと引いてくると、やはりいた。

「ガツン！！」という強いアタリとともに、アシの根に入ろうと魚はダッシュする。

強引にロッドを引き、アシの根から引き離しにかかると、今度は上流へとダッシュした。
「デカイ」、と確信すると緊張が急に身体を走った。
流れの緩い所へ誘導し、無事にネットイン。

その魚体は遡上してから時間がたっているのか？
うっすらと婚姻色の出ているサツキマスだ。

出勤前のひととき、感動の瞬間でした。