リバロス ブレイドウィザード86MH
ロンズ スローシンキング9cm Gオレンジスラッシュ&Gブラック
NEWステラ4000XG
PEライン20ポンド&ナイロンリーダー20ポンド
プラウ90SL
北陸地方 某本流
2010年5月3日
AM 5:30&AM 9:45
快晴
22℃
13℃

ゴールデンウイーク初日、友人からの電話が鳴る。
櫻鱒が釣れたとの連絡だ!
シーズン終盤に入り、今期は諦めかけていた私の魂にまた火がついた。
これが今季最後のチャンスだと思い、気がつけばゴールデンウイークの大渋滞の中、
北陸の本流を目指し車を走らせていた。

大渋滞の影響もあり、到着が夕方になってしまった。
北陸の本流の中でも釣行したことのない河川だったため、
ポイントを探しに車を走らせ、幾度と川へ下りては、竿を振った。
だが、一向にヒットはなく、さらに水量も少なかったため、不安ばかりが募っていった。
そして、夕日は沈んでいった。

翌朝AM4:30に、昨日探しだした一級ポイントらしき場所に到着。
既に一人の餌釣り師が河原に下りて、日の出を待っている様子で、
あいさつをすると、快く釣りをしてもよいとのことで、餌釣り師の下流に入ることができた。

川幅が一気に狭くなる早瀬〜緩やかにカーブして水深のある深瀬〜ヒラキとなる300mほどのポイントで、期待ができそうな場所だ。
緩やかなカーブの流れの上流・内側に立ち、『ロンズ スローシンキング9cm(Gオレンジスラッシュ)』をキャストし、約2m間隔で下流の深瀬まで、丁寧に刻んでいく。
テンポの速い表層のトゥイッチングの釣り。
櫻鱒からのコンタクトはない。

どうしても、この深瀬の最深部のストラクチャーや、カケアガリに魚が付いていると思い込み、もう一度上流へ戻り、今度は『ロンズ』をドリフトさせながら送り込み、低層を狙う。
深瀬のストラクチャーの点在しているあたりを、ゆっくりとシェイクしながら横切らせると、突然ロッドを押さえ込むような「ドンッ」という重い衝撃。

PEラインに特有の明確なアタリに体が瞬時に反応し、アワセを入れた。

すると『リバロス ブレイドウィザード86MH』がベンドし、
「ゴン、ゴン、ゴンッ!!」という強い振動が伝わる。



「櫻鱒だっ!!」



約40m下流でのヒット。
フックがしっかり掛っていることを願い、リールを巻きながら魚に近づいていく。
人間の気配を感じたのだろう。
櫻鱒は暴れ始め、右へ左へとドラグを鳴らしながら走っている。
浅瀬へと誘導し、15分ほど経ったのだろうか。
ようやくおとなしくなったところで、『プラウ』を差し出し、無事にネットイン。



『プラウ』に収まった念願の櫻鱒、その美しさ、そしてその大きさ・太さに感動しながら、
これで、長野県・犀川での大型虹鱒の釣りに専念できると、ホッと胸を撫で下ろした。

一息入れ、まだこの渇水の下流域にとどまっている魚がいると思い、さらに下流へ足を伸ばしたところ、『ロンズ スローシンキング9cm(Gブラック)』に、この日2匹目の櫻鱒がヒットした。

同じ日に2匹ものメモリアルフィッシュを釣ることができ、忘れられない最高の一日となった。
また、本流鱒釣りの魅力を改めて実感することとなった一日でもあった。

来年もまた桜の咲くころ、櫻鱒に会いに来たい。