リバロス ブレイドウィザード76ML | |
ロンズ スローシンキング9cm Sブラック | |
ステラSW4000XG | |
PEライン12ポンド&ナイロンリーダー16ポンド | |
埼玉県 利根川 | |
2009年5月21日 | |
AM 6:00 | |
曇り | |
未計測 | |
17℃ |
今年の利根大堰は例年に比べ水温が低くゴールデンウィークにあまり魚が出ていないようだった。5月も第3週に入り、ここ数日晴天続きで、そろそろ水温も上昇していいころかな〜? と、のんきに連日気に掛けてはいた。
しかし、出社前の2時間ほどの釣りに重い腰があがらずにいたズボラな自分に、本流鱒釣りの名将“流れの旅人”が背中を押してくれた。
「このところ毎朝、利根鱒巡礼ですか?」
「行ってみてください」
ズッキュン!! ときた。
ちょうど低気圧が接近していて明日の午後から天気は下り坂らしい、チャンスかもしれない。
覚悟を決めた。
翌朝4時、やっとの思いで起床、外に出ても寒くはない。車で約45分、法定速度を気にしながら信号は全部守った。薄明かるい5時に釣り場へ到着すると有望ポイント前の駐車スペースはギッシリで、既にずらっと並んだアングラーがキャストを繰り返している。
ガァ〜ン!
仕方なく上流を見渡せる200mほど下流の場所に入った。チラチラ上流を見ていると、しばらくして2人のアングラーが釣りを終え、川からあがる姿が見えたので、上流の空いたスペースにすぐ移動する。
そこは堰から200mほど下流の浅い瀬が若干水深を増し広大に流れ始める所で、緩いカケアガリになっている。
水面上には、自分のいる右岸から10m先と、フルキャストして届くかな? という距離にもう1本、はっきりと流れの筋の変化がある。全体的に砂底でゴロタ石などのストラクチャーは少なく、水深1mから1.5m。水色は良好で、水温17℃。
残り40分、広範囲に水面を探り活性の高い魚を狙いたい、先行者のプレッシャーも考慮し、マイナスになりうるすべての要因を排除して釣りをしたい。
ロッドは操作性を考慮し『リバロス ブレイドウィザード76ML』、 PEライン12Lbにナイロンリーダー16Lbを1m、ルアーのコネクターをワンサイズ下げ、『ロンズ スローシンキング9cm』銀黒にする。
このタックルで抜群の超飛距離と優れた操作性を味方につける。
できるかぎりリーダーを水中に突き刺したくない、『ロンズ』を水面で操作したい。
ふわりとPEラインを空中に浮かせ、着水の瞬間から『ロンズ』に生命感を与える。
細かく小さな振幅、一定のリズムで丁寧にヒラ打ちさせ、ラインスラッグを取りながらドリフトさせる。3投目、ヒラ打ちしながらドリフトさせた『ロンズ』を流れの筋でゆっくりリールを巻き、少し水中に入れた直後、ズンッときた。
瞬時にアワセを入れると鋭角的なヘッドシェイクで応え バシャッと尾びれが水面を割る。ニゴイ君ではないようだ!! 虹鱒のように強く走ったりジャンプしたりしないから、ロッドを絞りゆっくりと寄せた鱒が目の前でギラギラしている。
最後の抵抗を楽しみ、奇麗な魚体に感心しながらネットイン。鱒は『ロンズ』の腹のフックをガッチリくわえていた。
写真を撮るために浅場へ横たえても、遡上直後の桜鱒のようにはパラパラと鱗が剥がれない銀ピカの姿を、しっかり記憶することができた。
背中を押してくれた“流れの旅人”ありがとう!
また来年もヨロシクお願いします!!