ドーンとストレートに長い瀬が続き、少しずつ水深を増しながらカーブしてプールを形成し、川底は岩盤に大岩が絡み複雑だ。
ほぼ中央を走る流心の右岸側、左岸側で川底の形状、流れが異なり、ひと流しで十分に時間をかけ楽しめるラン。

この犀川を訪れるようになって3度目のゴールデンウィーク。
今期もそろそろ大きな虹鱒が・・・ かすかな期待を込めて川に立つ。

新素材のアンダーウエアにウールシャツ、レインジャケットを羽織ると少しだけ蒸し暑い。
朝日が差し川面に無数の虫が飛び交う。気温16℃。水温13℃。ささ濁り。

『ロンズ スローシンキング9cm』で瀬頭から20mほど釣り下ると流心で45cmの虹鱒が食ってきた。
そのすぐ下流は川底が深く掘れて大岩が入っている。

立ち位置はそのままで『ロンズ ファーストシンキング9cm』に結び換え、ダウンクロスにキャストし、その掘れた川底を目指す。
ゴンゴン！ 流心の向こうでミノーが底をとる。
ベールを返し、ミノーがゆっくり上流に頭を向けると『リバロス ブレイドウィザード86MH』のティップが重くなる。
ロッドを持ち上げラインテンションを保ち、リップに水流を当てて掘れた流心の底でステイさせる。
ミノーが流心を抜け、振動が軽くなったところでリールを巻きかけたとき、ズン！！
アワセるとジジッ、ジーー！！ とドラグが泣いて重い魚が流れを下り、派手にテールウォーク一発！
巻いては出されることを数回繰り返すと、ロッドを持つ腕に心地良い疲労感を残し、太いブラウンがネットにおさまった。

いよいよハイシーズン。
待ちわびた、虹鱒の季節到来だ！！