リバロス ブレイドウィザード76ML
ステラSW4000HG
PEライン12ポンド&ナイロンリーダー12ポンド
岐阜県 長良川
2009年4月21日
AM10:00
未計測
15℃

サツキマス。

美しい銀色の魚体からか、サクラマスと並び、なにか特別なターゲット…
私はそう考えている。

サツキマスに会いたい。釣りたい。触れたい。
毎年、そんな気持ちが、早い時期から私の足を本流に運ばせる。

今年も、4月中頃、私は本流に立っていた。
今シーズン、河口付近ではサツキマスは何尾も釣り上げられてはいたが、川に流れが出てくる中・下流域辺りでの釣果情報はまだ皆無であった。

「鱒は流れの中で釣りたい」

それが私のこだわりであり、流れの鱒釣りを教えていただいた、寝坊はするのに後輩には厳しい先輩との暗黙のルールである。

普段、日曜日にしか釣行することができない私であるが、仕事の都合で、急きょ、平日に休みがとれた。さあ、パーティーの始まりだ。

川に流れのある中・下流域では少し早いと分かっていながらも、
平日は釣り人が少ないから…
今日はちょうど良い雨だから…
この雨でさしてんな…
などと、自分の都合のいいように解釈し、自分に言い聞かせ、集中力を高める。
シトシトと降りしきる雨の中、『リバロス ブレイドウィザード76ML』とフローティングミノー、PEライン12Lbのタックルで、今年すでに何度も攻めた瀬を釣り下る。
そのポイントは、対岸にテトラが入っており、その対岸側に太い流れが寄っている。腰の辺りまでウェーディングし、そのテトラ目掛けてややアップクロス気味にキャストを繰り返す。

「ゴォンッ。」

瀬も半ばを過ぎた辺り、着水して間もなく、衝撃が手元に伝わった。

雨の中でも『リバロス ブレイドウィザード76ML』とPEラインの組み合わせは、トラブルレスで驚くべき飛距離と高感度を与えてくれ、着水間もないバイトをうまくフッキングに持ち込んでくれた。

「ギラッギラッ」
「ギラッギラッ」

20〜30m先の流れの中で高速ローリングを繰り出している。鱒だ。
バレないでくれ、心からそう念じながら、ラインテンションを一定に保ち、慎重に魚との間合いを詰めていく。
何度となく繰り返されるローリング&ダッシュをなんとかかわし、もう、魚との距離、数メートルまで。
銀色の魚体が目に入る。
まるで初恋のようだ。ドキドキしていた。

今しかないと、やや強引にネットに入れ込む。

サツキマス!
と呼びたいが、俗に言うモドリであろう。サツキ、散る…
この日、他に2匹の魚を釣り上げたが、どちらもシラメ、モドリであった。

やはり、まだ早かったかな。

ああ、今年もあのなまめかしいボディの彼女に会いたい。
サツキ、咲け。