リバロス ブレイドウィザード76ML
ロンズ ファーストシンキング7cm
Sグリーン/スラッシュ
モフィー60SS(シャローステア)
プロトモデル
モフィー60LS(ロングステア)
プロトモデル
バイラ70SPD(サスペンド)
プロトモデル
ステラC3000XG
PEライン1号&フロロカーボンリーダー14ポンド
プラウ75SL
ネットバンド ブラック
長野県 犀川(さいがわ)
2023年2月5日
午後4時過ぎ
晴れ
6℃
5℃
アングラー:PELEDONA(ペレドーナ) 長野県松本市在住

1月のとある週末の、ある日。
「犀川inしていませんよね…?」
こんなメッセージが仲間から届いた。
ぼくはこの質問には全く関係のないスタンプで返事をし、
あたかも行っていない空気を醸し出しながらも…
もちろん、犀川にinしていた…(笑)

今年は『ロンズ7FS』の販売が再開されるということで、
温存していた在庫を使いたくなってしまい、
ブラウントラウトたちと遊んでいたのでした。

2月に入り、
再びプロトモデルの3つの新作ミノーたちを引き連れて犀川へ。
1カ所目では『モフィー60LS』に小型のブラウントラウトが出た。

その後、夕方のタイミングに合わせて、本命のポイントに向かう。
鱒のつくポイントになるであろう対岸までは遠く、
『バイラ70SPD』ではそこまで届かない。
『モフィー60SS』でギリギリといったところか。

対岸へ『モフィー60SS』をキャストし、
流れに馴染ませながら誘い、一枚下の層に入ったところで、
「グッ」
と押さえられる。
まぁまぁな重さだが、独特の引きに何か違和感を覚える。
「ブラウンではないなぁ…」
この引きは、まさか…
「ニジマスか?」
早々に手前まで寄せると…
「やっぱりニジマスだ」
ぼくの釣りでは放流された個体はめったに掛からないため、少し驚いた。

いい時間のタイミングなので、すぐに別れを告げてリリースした。
少し釣り下ると、1mほど奥へ立ち込める。
「ここなら何とかなるな…」
『モフィー60SS』から『バイラ70SPD』に変えてアプローチしていく。
しかし下流には動けず、立ち位置を変えられないため、
キャストし着水するたびにリールのベールを返し、
PEラインを放出して、徐々に奥を探っていく。
数投後、7mほど送り出したあたりであろうか。

『バイラ70SPD』が流心の脇に入ったところで、
ラインスラッグを利用しながらシェイクで誘いをかけ、
そして、食わせの間を入れた瞬間。
『リバロス ブレイドウィザード76ML』が強烈に曲がり、
ドラグが悲鳴をあげた。

強烈な初動に、さらには大ジャンプ…
ここを耐えるも、再び大ジャンプ…
さらに、もう一度跳ぶ…

荒れ狂う鱒に、ただただ耐えるのみ。
鱒が落ち着いてきたところでも、
こちらに寄せては離れられる攻防を繰り返す。 
じっくりじっくりと距離を詰めていき、ドラグを緩めて、
不意の動きでフックにかかる過度の負担を軽減する。
そしてついに、無事にランディング。

素晴らしいコンディションのブラウントラウトだ。
太さもさることながら、なんといってもこの胸ビレのデカさ。

「茶色いホウボウですか…(笑)」
これだけの魚体の太さと、このヒレの発達。
「それはあんなファイトするよね」
まだシーズンは始まったばかりではあるが、
間違いなく、今年の大切な記憶に残る大鱒になるだろう。

そう思いながら、泳ぎ帰るブラウントラウトを見送り、
ぼくも帰路についた。