リバロス キャニオニック68M
モフィー60MS(ミドルステア)
KSスプークアユ(ハイシーズンカラー)
ステラS2500XG
PEライン0.8号&フロロカーボンリーダー8ポンド
プラウ30S ブルー
中部地方 某山岳河川
2022年8月22日
午後1時20分
晴れ
32℃
20℃
アングラー:PELEDONA(ペレドーナ) 長野県松本市在住

2度の大水により、やっと待ちに待ったチャンスが来た。
ただ、短いスパンでの激しい大水のため、
思っていたようには水位が下がらず…

それでも、この絶好のチャンスを逃すことはできなかった。
なぜならば、今日を逃すと、
次の日曜日までは仕事を休むことができず、
モンモンとする日々を過ごさなければならないからだ…(笑)

午前に仕事を終え、すぐに車を走らせた。
ポイントに着くと、普段は1本の流れが、2本に増えている。
それもそのはず…
今年の平水の水位から50cmも水が高い状況だ。

まずはひと流しするも、ルアーが流れに蹴っ飛ばされてしまう。
この高水位の状況でも安全に、
そして勝負ができるポイントを求めて、いったん車へ戻る。
車の中で、8月に入ってからの、この川の流れを思い起こした。
そして一気に下流へ向かう。
そこは普段はあまり入らない直線的な長いラン。
「今はここしかない」
と思い、エントリーした。

激流のランに早速流し始めるが、
なかなか思ったようにはルアーを流せず、
20mほど釣り下った。
対岸には木々による日陰、
流れは開き、激流は落ち着き始めた。
対岸に『モフィー60MS』を入れ、光の明暗部で積極的に仕掛ける。
そして流心脇。
食わせの小細工はここまでだ。

『モフィー60MS』を純粋に泳がせながら、流れに任せて後退させていく。
すると、強烈な衝撃がついに!
『リバロス キャニオニック68M』に伝わる感覚が、
即座に相手に対する迷いを払う。
「間違いない、大ヤマメだ」
重量感のある走りが、
一瞬まるでレインボートラウトかと錯覚させるこの川の大ヤマメ。

さらに増水の影響もあり、なかなか距離は縮まらない。
しばらく慎重にやり取りをしていると、魚の引きに異変が生じた。
激しいローリングにより、
リーダーが魚体を巻いたと判断し、寄せにかかる。
「やはり巻いてしまったか…」

あとは流れに任せてお互いに近づき、ランディング。
すぐさま口元の『モフィー60MS』からスナップを外して、
リーダーから魚体を解放した。

パーマークは薄いものの、素晴らしい大ヤマメだ。
巻き傷を残してしまったことは残念だが、
秋の産卵期に向けて頑張ってくれることを祈りつつリリースした。

先日のお盆の釣りでは、尺ヤマメには出会えたが、
求めている大きさのヤマメの姿を見られずに終わっていた。
あの釣りの結果がなければ…
今ぼくは、大水の激流のこの場にはいなかっただろう。
そして、今日のこの大ヤマメとも出会うことはなかっただろう。
「ありがとう、ヤマメたち」