バイラ70H
プロトモデル (7cm/10g)
シマノ製4000番
PEライン1号&ナイロンリーダー12.5ポンド
長野県 犀川(さいがわ)
2018年3月1日
午後3時ごろ
曇り
未計測
9℃
アングラー:長野のJustin HieHer(ながののジャスティン ヒーハー) 長野県長野市在住

先日、急にスプリーモの関さんから連絡があり、
今から長野で釣りをしたいから付き合っていただけないかと。
なんでも新しいルアーのフィールドテストがしたいと。

「ほうほう」
冬の犀川で見せびらかせたくせに使わせてくれなかった、
あの新しい7cmの『バイラ』2モデルのことですね? おいでおいで、
「どうぞどうぞ」

な〜んて流れで、わずか数時間の釣りをするためだけに、
静岡県から長野県インしたスプリーモの関さん…
フットワーク軽いですねえ(笑)。

本当はお魚釣りをしたいくせに、あくまで、
「新型ミノーのフロントリップ強度テストの釣りです」
と言い張るスプリーモの関さん。
「分かっていますって。ちゃんとお手伝いしますよ〜」
なんてボクが言うとでも思っているのですか? 甘いな(秘)。

犀川のゴロタの早瀬でひたすらゴリ巻きを繰り返し、
強度テストをしているスプリーモの関さんを尻目に、
今しがた支給された『バイラ70M』と『バイラ70H』のプロトたちを手に移動。
そして以前から目を付けていた極秘の本命お魚ポイントにワンキャスト(笑)。

超飛ぶねえ、エアロボディじゃんこれ。
速巻きして…
おおっ! 凄まじいローリングだ。
トゥイッチして…
いいねえ。
横っ跳びもせず、ここと決めたレーンでサヨリのように身をよじる。
これシーバスにも効きそう。

ツーキャスト目、ダウンに流して上層から下層へ入る流れを探して、
良さげな深みにイン!
尻下がりのフォール姿勢で細身ボディだから、
簡単に底波に入れやすい。うん。

送り込んだPEラインをサミングして『バイラ70H』に水を当てて、
細身ボディがビリビリッともがき、
またPEラインを張らず緩めずに下層へ送り込み…
いいね〜、レスポンスいい!
感度もいい。PEラインを通して、
バックリップが水圧をはっきりと教えてくれています。
それでいて、ボディが細身で、かつフロントリップの幅が狭いからか、
ルアー本体がバタつきませんね。
あ〜いい。

と、ここで『バイラ70H』に何物かがまとわり付いている感覚大!
「やっべ、釣れちゃう!」
なんて思った瞬間、
「ドーンッ!」
よ〜く太ったヒレデカなブラウントラウト60cmくんが、
2投目で釣れちゃいました(笑)。

このルアー、ヒドい。ヤバい。
非の打ち所がありません。
ほんとに。言っちゃう? 言いますよ? いいですか?
「バイラ、やバイラ〜(笑)」

この釣りを見たスプリーモの関さん、少〜し心に火が付きましたよね?
この時すでに、当初は日帰り予定だったのに緊急宿泊に変更して、
翌日にこのポイントでテストではなく、お魚釣りをする気になりましたよね?
あの時聞かなかったけれど、大方そんなことでしょう?
分かっていますよ…
だってブラウンと一緒に撮ってくれたニコパチ写真は、
意図的にボクの顔が見切れているし、魚は小さく写されているし(笑)。

この1匹が釣れた途端、このポイントを温存するかのように、
「もっと浅くて水温5℃以下の流れでフロントリップの強度テストがしたいです」
だから場所を変えましょうと言ってきたスプリーモの関さん。
勿論、場所を白馬地方の渓流に大きく移してお付き合いしましたが…

ボクが遊ばないように、これ以上お魚を釣らないように、
ちゃんとフィールドテストに協力するように、
ボクの『バイラ70M』と『バイラ70H』のフックを全曲げしたスプリーモの関さん。

ボクの指は吹雪の白馬の冷水で感覚がなくなっています。
それでもラッセルして大雪の積もった河辺に立ちながら、
暗くなるまでひたすらゴリ巻きを続けて、
フロントリップをボトムや岩に当て続けてテストをやめないスプリーモの関さん。

思い出した…
去年発売前の『モフィー50』を、ボクが淵に根掛かりさせてしまったとき…
水温2℃なのに、淵を泳がせて回収させたのですよ、この人…
ス… ストイック&ノーマーシー(泣)。

吹雪のなか、ふてくされながらテストに付き合っていたら、
しかし、帰りにおいしいお肉とご飯をおごってくれました(笑)。

これ、あれですよね…
いじめっ子が急に優しくなったりすると、逆にすごくいい人に思えちゃう…
あれですよね…
騙されるもんか!
それともぜいたく飯でボクを痛風にする気なのか?
関さん!?

「明日は何をしています?」
帰りしなにそうきいてくるから、勿論仕事ですよと答えたら、
ちゃっかり今夜の宿はもう予約済みとのことで、
「さっきのポイント、明日やってもいいですか?」
だって。もうね、勝手にしてください。

でもね、翌日仕事へ行くとき。
ボクは犀川沿いに仕事先まで車で移動していたのですけれどね。
川、一夜にして、濁っちゃってダメダメ(秘)。
誰かさんはパーキングから濁りを見つめながら独り立ち尽くしていました(笑)。

追啓
『バイラ50』とのサイズ比較写真を撮っておきました。
この細身、こりゃ〜反則ですな(笑)。
皆さま、乞うご期待ですよ!