リバロス ブレイドウィザード70L
バイラ50HMD(ヘビーミディアムディープ)
TS(出商店・オリジナルカラー)
バイラ50XH(エクストラヘビー)
Sワカサギ
ステラ4000XG
PEライン0.8号&ナイロンリーダー12ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ガンメタ
ネットバンド ブラック
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
北海道 猿別川(さるべつがわ)
2017年4月1日
午前10時45分&午後2時15分
晴れ
−2.5〜4℃
8℃
アングラー:STEW熊澤(シチューくまざわ) 北海道帯広市在住

2017年の鱒釣りは、近年稀にみる残念なスタートになった。
まずは寒さの残る2月下旬、
解氷して川が開きだした十勝川支流の士幌川(しほろがわ)に向かった。

到着し『リバロス キャニオニック52M』にリールをセットしようとしたら…
「やっちまった…」
間違えて4000番の大型リールを持ってきてしまった。
「なにをやっているんだ…」
大至急家に戻り、小型のリールと交換。
再び士幌川に戻り、気を取り直してリールバッグからリールを出してセット。
「あれ?」
糸がない…
「やっちまった…」
スプールに糸を巻いていないリールを持ってきてしまった…
仕方がないので、ナイロンリーダーを直接スプールに巻くことに。
長さにして20mぐらい。
「デカいのが来たら糸が足りないな… スーパーピンチ!」
などとヒヤヒヤしたが、
魚からの反応は一切なく完全なるボウズで2017年の幕が開けた。

その後も、猿別川で大きな何かがドスンと来たが、
ドラグが締めっぱなしという初歩的なミスで取り逃がし…
音更川(おとふけがわ)では、
追いアワセを入れたらスプールに糸が挟まり切れるという珍現象が起き…
今シーズンは、ニジマスには出会えないかも、と予感した。

それでも諦めずに川に通っていると、ようやく二ジマスの顔を見ることができた!
「おっ! いきなりの50cmアップか?」
とドキドキしたが、お約束どおりの480mm。
今年も20mmの壁が高そうだ(笑)。

そんなこんなで、すっかり春になり、川には釣り人がたくさん。
音更川か猿別川のリベンジ釣行を考えていたけど、気分転換を兼ねて、
昨年の台風以来行っていない札内川(さつないがわ)に入ることに。
しかし釣れそうな雰囲気はプンプンするのだが、なぜか反応がない。

そんな時、携帯電話が鳴る。
見てみると、独りで猿別川にて釣り&春熊警戒中の、
“BEAR DOG 五十嵐(ベアドッグいがらし)”氏からだ。
今しがた釣り上げたニジマスとアメマスの画像が送られてきた。
それを見て速攻で場所移動を決断!
ひと山越えて猿別川に到着する。

川の規模はそんなに大きくはないけれど、
大型のニジマスをはじめアメマス、ヤマメなど釣れる魚種が豊富で人気の河川。
下流で春熊警戒中の“BEAR DOG 五十嵐”氏の邪魔にならないように、
ポイントを探しながら堤防道路を上流に走っていく。
川は蛇行を繰り返し、いろいろなポイントがありそうだ。
適当な場所に車を止めて、歩いて川に向かうことに。
川に着くと、流れの弱い浅瀬にはベイトとなる鮭稚魚がたくさん泳いでいる。
これはミノーに対する反応が良いに違いない!

ほぼ初めてのポイントにワクワクしながらラインシステムを組み、
最近のお気に入りの、
長野県にある出商店さん特製の『バイラ50HMD』TSカラーを固く結び、
軽快に釣り上がっていく。
すると、何ともムフフなポイントが出現!

対岸ギリギリにキャストしてボトム付近まで一気に潜らせ、
最もムフフな場所で『バイラ50HMD』TSカラーを激しく躍らせると、
「ガツン」
とアタリが!
思いっきりアワセを入れると、2発のジャンプを披露した。
そこから存分にファイトを楽しんで無事にランディング。

背中が盛り上がり、体高のある55cmの立派なニジマス!

高い壁を50mmも越えたことに感動しながら記念撮影を済ませてリリース。
ゆっくりと流れに帰る後ろ姿を見送る。

その後、春熊警戒中の“BEAR DOG 五十嵐”氏と合流し、さらに上流へ行ってみる。
しばらく行くと砂防ダムがあり、深く掘れた岩盤のポイントが現れた。
「ここは間違いなくデカい魚がいるだろう」
『バイラ50XH』のSワカサギをボトムまで沈めて漂わせていると、
「ドン」
というアタリと同時に魚がジャンプで跳ぶ!
「さあこれからファイトを楽しもう!」
とドキドキしたとき…

「俺にもキターーーーーーーッ!!!!!」
とビックリするくらいの大音量で、
すぐ上流で釣っていた“BEAR DOG 五十嵐”氏が叫んでいる。
振り返ってみるとかなりの大物のようで、上流から僕の方に迫ってくる。
そのニジマスと“BEAR DOG 五十嵐”氏の迫力に圧倒され、
僕はファイトを楽しむ間もなく強引に魚を『プラウ90SL』の中へ。

しかし、ピカピカの魚体が美しい51cmのニジマス!
“BEAR DOG 五十嵐”氏も無事にキャッチし、
2人揃って良型のニジマスに出会え、最高の釣行となった。

もちろんその夜の居酒屋でのお祝いの一杯は格別だった。
さらに、溢れんばかりのプリン体を山盛りの飲食物から摂取し、
尿酸値の急上昇に成功!
翌朝はお約束どおり痛風の壁を越え、足首がひと回り大きくなりました(笑)。