リバロス ブレイドウィザード90H
ディノバ80MDR(ミディアムディープランナー)
Sブラック/オレンジ&Gウグイ(ノースカラー)&
Gライム/オレンジ
10ステラ4000XG
PEライン24.5ポンド&フロロカーボンリーダー23.5ポンド
プラウ90SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド ブラック
メッシュバック・ロゴキャップ ダークグリーン/カーキ
長野県 犀川(さいがわ)
2014年8月30日
午前11時55分
晴れ
25℃
18℃
アングラー:植松 千英(うえまつ ちひで)長野県諏訪郡在住

8月も最終日を残すところ1日となった。
例年ならまだまだ残暑で高水温が続いて低活性のため、
あまり釣りには出かけない犀川本流なのだが、
今年の長野県は冷夏で朝晩は既にジャケットがないと肌寒く、
秋の気配を感じるほどだ。

毎日のように雨が降り、増水と濁りが続いている。
釣り人も少なく、地元のエキスパートたちの姿もあまり見かけない。
犀川も大本流だけあって、釣れる場所と全く釣れない場所が点在するので、
状況が良いのか悪いのか、今時期はまだ分かり辛い傾向にあるように感じる。

近年増加した釣り人からのプレッシャーもあるが、
超大型がルアーを追うタイミングを狙ってランに入ることは正直難しい。
推測にしか至らないが、
きつい濁りや増水のために数日間釣り人たちのプレッシャーから解放された後、
捕食などで比較的浅い場所などに出てきた時が、
少なくとも超大型がルアーを盛んに追う状況なのか。
釣りが成立しないような水況の時に釣れることがあるのは確かなのだが。
だからといって、高確率で釣れるわけでもない。

今年は春からは、全く犀川には来ていない。
だから川の状態を知るには仲間の情報を元にして実際に釣りをし、
改めて開拓するようなかなり出遅れた状態。
そんな様子で8月下旬から、本格的に犀川での釣りに入り始めた。

朝一のポイントでは、
荒瀬の激流で約30cmのブラウントラウトとレインボーを、
定番の『ディノバ80MDR』Sブラック/オレンジで釣りあげた。
その下流のテトラ帯のプールでは、
着水してフォール中の『ディノバ80MDR』に50cmクラスがヒットしたが、
リーダーがフックに絡まり、それが原因でフックアウトしてしまった。

今日も、陸郷(国土交通省・観測所名)で水位が108cmと水量がある。
水深が1〜2mの瀬、流れのあるプールでは、
低・中層を得意とする『ディノバ80MDR』がベストマッチな水量なので、
前回の釣りに続きここまで大活躍である。

更なる釣果を求めて、2カ所目のポイントへ移動した。
このランはテトラが対岸に点在する広大なプールで、
それが大きく開いて流れ出すポイントにやってきた。
先行者が釣りをしている上流へ、十分に距離を保ち入れてもらう。
先行者が攻めていない対岸までアップクロスで『ディノバ80MDR』Gウグイを投げる。
ボトムまで落とし込み、対岸岸際の深場で上下のアクションを入れ、
流心辺りでクロス、そのままダウンクロス状態にまで流下させたところから、
上下のアクションで誘いながら、『ディノバ80MDR』を回収する。

広範囲を探ることで、
「つかみどころのない広大なプールの何処が鱒の着き場なのか?」
「対岸の深みの鱒をどう誘い出すのか?」
そんなことを考えながら釣り下る。
ルアーを追ってきているだろう鱒を想定して、
派手なアクションを入れてバイトさせるサクラマス釣りのようなメソッドで、
レインボーやブラウンが次々とヒットする状況がある。
今日はそんなメソッドが当てはまっているようだ。

フルキャストでなんとか対岸ぎりぎりに落とし込んだ『ディノバ80MDR』に、
アップクロスの状態でアクションを入れた瞬間に、
「ドン」
という感触。
同時にロッドが絞り込まれて大型の重量感が伝わってきた。
対岸の流心でのヒットなので、
『リバロス ブレイドウィザード90H』のパワーをフルに使い、
一気に流心脇へ誘導してファイトの主導権を獲得した。

リールのハンドルを回す度に、
「ジッ、ジッ」
とPEラインが数cm単位で引き出され、
川底で頭を振っている鱒の力がロッドを揺さぶる。
片手ではロッドを保持することが辛い重量感から、
「50cmはあるな」
という印象、同時に身切れによるバラシを想定して、
短時間で勝負を決めたいと思う。

4〜5mの所まで寄せると、濁りの中に微かに魚影が見えたが、
PEラインを3回、2〜3m引き出して抵抗をするパワフルなファイトに、
ランディングのタイミングを狂わされた。
だが、大型ネットの『プラウ90SL』からは逃げることができず、
水飛沫を上げてパーフェクトな極太ブラウンが収まった。

体長は53cmの良型。

外見は60cmクラス並みの太さがある素晴らしいブラウンで、
犀川本流でもなかなか出会えないプロポーション。

しばらく眺めていると、
「少しずつではあるが、大型魚に近づいているな」
と思わせてくれる。
そんな1匹ではないのだろうか。

その後も夕マヅメに、
下流の荒瀬で小型のレインボーを2匹キャッチして終了となりました。
今日の結果から、明日の釣りに大きな期待が膨らみました。

明日に備えて、お決まりの温泉で疲れを癒し、
今夜も車中泊で乾杯です。