リバロス ブレイドウィザード90H
ロンズ スローシンキング9cm Sオレンジスラッシュ
スプーン33g
セルテート3012H
PEライン19.4ポンド&フロロカーボンリーダー22ポンド
プラウ75SL
ブレイドバー ブロンズ
ネットバンド ココアブラウン
コットンツイル・ロゴキャップ ダークオリーブ
新潟県 魚野川(うおのがわ)
2013年9月22日
午前7時15分&11時40分
曇り
17〜28℃
16〜17.5℃
アングラー:HARVEST秀(ハーベストしゅう)新潟県見附市在住

魚野川の9月に久々の台風が来ました。
個人的に昔も今も、この川が苦手な川であるのは変わりません。
「好きな川」と「得意な川」の思いが交わらない歯痒さを毎度感じながら、
少しずつコツコツと、この川に成長させてもらっています。

この日は台風通過直後に当たり、条件は最高。到着すると、
「わっ先行者か…」
フライフィッシャーマンさんのフライラインが描くDループの光景があった。
「ま、いいか…」
後を追い、あいさつすると利根川(とねがわ)でよく会う関東のお方でした。
馬鹿話を十数分し、後のランチで合流する約束をしてポイントをバトンタッチ。

砂利がサーフ並の地形をつくる特性が強くなってきた魚野川。
『ロンズ スローシンキング9cm』、今日はお前が相棒だ、
「トコトン大鱒連れてきて!」
他力本願ながら気合は入れてみた。

瀬脇につかると瀬音が耳に蓋をし、集中力が高まり時間の感覚が消える。
盛りつつ、競い張り合うような流れたちが重なるレーン。
そこからなびく流れに地形変化も加わる川相を目視でピックアップしていく。
水没したカバーの前に川面の変化が消えたり現れたりするハニースポットを、
中距離と彼方に幾つか確認した。

老骨に鞭を打ち、狙ったスイング角度でルアーが描く軌跡と、
水中のブレイクラインの交わる位置に最接近できるまで、
白泡を引きながらカケアガリに立ち込んだ。
釣れそうなスポットのある流れに乗せた相棒の『ロンズ スローシンキング9cm』で、
水没したカバーの前部、奥、手前側を探る。
そして1番流れが緩やかなカバー後部のレーンを何投目かにしてとらえた。

カバー両脇は音を立てて勢いよく水流が走っている。
明らかに『ロンズ』が吸われていくように、明確な速度差がある流れのレーン、
そこに水没したカバーの裏で、ドキドキしながら僅かな誘いを入れ続けた。

「ドォ!」
わっわっ!
まずリールを巻き、ラインテンションを掛ける。『リバロス』が、
「デンデデコ、ドドンガドンドン」
と太鼓をたたくように暴れた。
「あ、流れに乗っちゃった!」
奇声が河原に響き渡る…
「楽しい! 速っ!」
そう大型ではないが、小型でもない。
スピンジャンプ1発、ひと目で分かるナイスボディ。
「カッケェ〜」

私は十分にハッピーなトラウトフィッシング気分。

今日はツイてるのではないか?
場所を移動し大穴ギャンブルをする。
大淵のポイントだけをローテーションし、遠くの川底をとる。
これまたとびきり美鱒なホウライマス(無斑ニジマス)さんを追加した。

そのままバラ色フィッシングで川あがり。

確かにプラチナ系のワイルド鱒と釣り分けはできないけれど、
魚野川に生息しているニジマスのなかでは、
1番新しいファミリーとして近年自生しているホウライマス。

それはそれはスティールヘッド(降海型ニジマス)のような体色をした小粋な鱒で、
その勢力と成長を感じさせる、個人的に期待の鱒でありました。