ロンズ スローシンキング9cm Sオレンジスラッシュ
イグジスト2500
PEライン16ポンド&ナイロンリーダー18ポンド
ブレイドバー ブロンズ
富山県 庄川
2011年5月7日
PM2:30
晴れ
未計測
11℃
アングラー:津久井利幸(つくい としゆき) 群馬県桐生市在住

毎日の水位チェックが日課になっていた。
週末になれば仲間からは釣果のメールやバラシのメールが、
普段は静かな携帯電話を賑やかにする。

気付けばもう5月。河原は若葉の緑に包まれている。
水位は下がる気配を見せず、やや高めで流れ続けている。魚は迷わず上流を目指す。
つかみかけては見えなくなり、迷い、車で河原の道を行ったり来たりを繰り返していた。
上〜中流域中心の釣りも、日に日に下流の実績ポイントの堅い釣りが多くなっていた。

「はぁ…」
気分転換に足を向けた上流域。

速い流れが水中にある大きなコンクリートにぶち当たり、
その後、深瀬に変わっているポイントを選んだ。核心部は深瀬だと推測。
しかし、「水が高ければ、石の頭にも魚がついている」と、
誰かから聞いた言葉が頭に浮かんだ。

『ロンズ スローシンキング』を結び、アップに対岸ギリギリにキャストし、沈めていく。
『ロンズ』が自分よりも下流に流れたら、リーリングと強い水流を味方に、更に潜行させた。
「フゥワッ…」
入った!! ラインは速い流れに刺さっているのに、引き抵抗は殆んどない。
低層の緩い流れに『ロンズ』が入っている。
ラインを強くたたく。パンッ、パンッ…! ジィ〜〜ッ!!

魚は表層の流れに乗り、水中のコンクリートを越え、下の流れに逃げ込んだ!
すぐさま走り、魚の横にポジションを取る! 後は我慢比べ。

無事ネットに収まったのは、1年ぶりに会う気分屋で、
格好よくて、奇麗で、逞しいコイツ。

また今年も会えたことに感謝。

ありがとう!